空に堕ちる
空に堕ちる

恋と深空を宗教思想史オタクがのんびり考察しています。

ネタバレを多分に含むうえ、新しく開放されたストを読むたびに考えが変わるため我ながらお門違いなこともたくさん綴ってあるのですが、プレイ記録も兼ねているため敢えてそういうものも全て残したまま書き進めております(土下座

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来たる夜明け

こちらは暁の再臨日位星5思念夜明けのセイヤ育成で読むことができる伝説ストになりますが、「伝説」って必ずしも過去や未来の話じゃなくこうやって本編と同じ時間軸で展開することもあるんだな?

ワンチャン14年前月影ハンター時代のセイヤのこと詳しく知れるのかも、なんて思ってしまったが、そうか「星は月よりも遠く訪れる者もなく孤独」だった頃の彼のストでは主人公ちゃんとの絡みが描けないのか。

伝説もイベストと同じ2048年臨空市が舞台になっていて、災変を終息へと導いた正義のヒーロー「月影ハンター」を題材としたアクション映画の製作現場に、役者やスタントに攻撃モーションをレクチャーする「アドバイザー」としてハンター協会から派遣されてきたセイヤが、舞台裏メイキングで語られた通り「ちょっとした賑わいを気に入ってる」様子で撮影に協力する、というストーリーになっている。

主人公ちゃんは始めこそ「パートナーは常に行動を共にしないと」と言うセイヤに渋連れて来られた感があったものの、14年前巨大なワンダラーから自分を救ってくれたのは本当に月影ハンターだったんじゃないか、「彼が自分を覚えていてくれたら嬉しい」「彼はきっと優しくてかっこいい」なんて想いも密かに抱いているようで、まるで記憶の中のあの日を再現したかのような撮影セットや撮影衣装にちょっぴり心躍らせたりもしている。

一方セイヤはそうやって空想の中で美化された月影ハンターにまるでぞっこん夢中な彼女に露骨に不機嫌な表情を浮かべたりするんやが、この「むっちゃヤキモチ妬いてます」って書いてあるような顔がはちゃめちゃにかわいいよw

セイヤって実はとんでもなくジェラだよな?←
流星の降る夜でも指間の流星でもそうだったが、彼は彼女が「どうやら他の男のことを考えてるっぽい」瞬間がどうにも許せないらしい。

粒子の嵐

撮影期間中、臨空市内各地では本編3章禁猟区付近で起こっていたようなあの「特異エネルギーの爆発」や「ワンダラーの異常発生」が頻発するようになり、原因はつい先日深空トンネル入り口付近に検知された「異常な粒子の嵐」によるのではないかと各専門機関が調査を進めるもなかなか究明には至らず、そうこうしてる間に現象は徐に拡大、先遣隊は各危険エリアにそれぞれハンターを割り当て数値上昇が見られれば直ぐに出動できるよう万全の警戒体制を敷くこととなった。

それぞれの持ち場は司令官ミナミにより伝達されるがなぜかセイヤだけが「単独」でひとり第7エリアに配属されており、主人公は「単純に映画の撮影があるためか」「それとも彼には何か特別な任務があるのか」と考えあぐね、「やっぱり何かあるに違いない」と結論するのだけど、そう言われるとじゃあミナミさんって実はセイヤの正体や彼のやろうとしてることある程度知ってるんじゃないかって気がしてきちゃうよな。

爆発とワンダラー襲撃が激化していくにつれ臨空市には何日も大雨が降り続け、監督だけは「雨のシーンを一気に録っちゃおう」なんて割とお構いなしではあるのだけど、これが「正常な気象現象」であり「ワンダラーとは無関係」だと報道されてなお街は「このまま世界が終わってしまうのでは」なんて不安に包まれていき、主人公もきっとすぐに数値上昇範囲は広がり危険信号レベルが上がって先遣隊は「全員出動になるだろう」と身構える。

しかし「そんなことにはならない」「間もなく雨も止む」と言うセイヤが翌日ふらりどこかへ姿を消せば本当に雨は止み、夕暮れ時になると壮大な流星雨のように何百万もの光が降り注ぎ、すると各地で暴れ回っていたワンダラーは一夜にして一掃され、やがて粒子の嵐も収まると、同僚たちは次と「怪しいコア」を手に行動部に帰って来た、らしい。
これ「怪しいコア」は「暗点の改造コア」って理解でいいのかな?

リヘイ

実は今回各地で起こった特異エネルギーの爆発は「リヘイ」という男性の仕業だったのだが、リヘイはなにやら「起爆装置」のようなものを用いて爆発を発生させ各所にセイヤを誘き出しては何体ものS級ワンダラーと戦わせ彼を「弱らせようとしていた」ように見えました。

度重なる戦闘に疲労したセイヤがついによろけて壁にもたれたところにリヘイはやって来て、「あなたと敵対するつもりはない」「話をしませんか」と丁寧な口調で声を掛けどこかへ連れて行こうとしているようだったので、恐らくセイヤを「制御」して「計画」に組み込もうとしているEVERの関係者なのでしょう。
となると1章基地跡の爆発も3章特別指令の爆発も、下手したら「改造コア」と「引力錨」によるワンダラー復活も全て同じ立場の人間の同じ目的によるものだったんじゃなかろうか。

今回の爆発では深空トンネル入り口付近に異常な粒子の嵐が検知されているうえ局地的大雨まで観測されているが、本編6章14年前の災変でもその日は赤錆色の「雨が降っていた」と言うんで、やっぱりあの災変にもEVERが関わっているしトンネルも彼らにより出現したんだろうと感じてしまいましたねぇ。

赤い首輪の正体

リヘイと対峙したときセイヤの首輪は赤く光っており、さらに「Evol消費量が多過ぎます」「ただちに治療を受けてください」とひっきりなしに警告音が鳴っていました。なるほどこれ持ち主の「Evol消費量」を計測するための装置だったのね。

思い返せば確かに本編3章「まともに戦えばただでは済まない」であろうワンダラーを一瞬にして消し飛ばしてしまった直後にも赤く光っていたし、流星雨では何らかの手段で「特別なコア」を手にした直後全身傷だらけの状態で赤く光っていました。
反対に青く光っていたのは1章6章、基地跡や地下鉄の中で彼が「眠っていた直後」にワンダラーと対峙した瞬間、だった気がする。

流星の降る夜では首輪が「自由と引き換えに巻かれてしまったもの」に見えちゃったんで「じゃあ王室が王子を見張るために装着させたものなのか」とも思ってしまったが、もしかしたら彼のEvolが目覚めたとき彼を守るためにたとえば亡き王妃が授けてくれたものだったりするのかも知れないな。

どうやら首輪は光らない限り視認できないみたいだし、初めてEvol消費が許容範囲を超えて光ったのが流星雨のあのタイミングだったってことなのかも?

いずれにしろセイヤのEvolは光の剣だけじゃなく「瞬間移動」のように移動することでも消費されてるっぽいんで、リヘイの目的はひたすらセイヤのEvol消費を促すことだったようにも見えるし、とは言えセイヤはセイヤで全て承知のうえ敢えて思惑通りに移動して各地ワンダラーを鎮圧していた、ように見えました。

隠し発信機

ここ数日セイヤがこっそり危険エリアに赴きワンダラーを退治して回っていたことを彼に仕掛けた「隠し発信機」によりなんとなく察していた主人公は、新たに発生した爆発現場にとっとと向かってしまった彼がいつになく消耗している様子であったことを懸念、路地裏でまさにリヘイの取り巻きたちに連れ去られようとしているセイヤの元に間一髪駆け付けると、彼を後ろのシートに乗せバイクで逃走を図ります。ここ主人公ちゃんめちゃくちゃかっこよかったっす(よだれ

イベスト3話「彼が守った人はもう他の人を守ることができるようになった」なんて言ってたがまじで本人のピンチに加勢できる存在になってるの胸アツ過ぎるし、バイクの後ろから「なんで俺がここに居ると分かった」って溜め息混じりに彼女の肩に頭を乗せるセイヤが「あなたに発信機を仕掛けておいたの」って得意げな彼女の返事を聞いて回した腕にぎゅっと力を込めるの、きっとめちゃくちゃ噛み締めてるんだなって思ったらなんか泣けてしまった。涙

ちなみにこの発信機はつい先日「Philo」を訪ねた際にキノアが「セイヤにこっそり仕掛けておくように」主人公に渡しておいたものだったらしいんやが、いやこのふたりがタッグ組み始めたらわたしもう胸の高鳴りが抑えられないよ(興奮

よくよく考えたらキノアって他の誰よりも長く主人公ちゃんと共に生きてるんだもんな。
聖騎士学校在学期間が一体何百年くらいだったのかは分からんが取り敢えず「青春」と呼べるような学生時代はずっと彼女の学友として彼女の恋を応援しながら過ごしたし、追光騎士になってからは彼女の率いる精鋭先遣部隊でセイヤ失踪中の200年間ずっと彼女を支え続けたし、急に「この子生まれて20年ちょいの新しい生命なんです」とか言われても、キノアにとっちゃ一生親友の妹弟子だし今更それ切り替えられんよな?

キノアは映画撮影に借り出されているらしいふたりに「主演俳優のサイン入り写真」を依頼、これを受け取るため彼らを家に招いた際には「実は俳優さんのファンってわけじゃない」「月影ハンターの衣装が好きなだけ」「だってお前もこれ見て何か感じない?」「たとえば今目の前に居る人に似てるなぁとか」みたくめちゃくちゃ匂わせてセイヤに小突かれたりしていたが、たぶんどんだけ頭で理解しててもいざ対面したらもうずーっと肩入れしてきた子が突然記憶喪失になっちゃった思い出させてやらなきゃって感覚にそりゃなっちゃうのだろう。

と言うかわたし最近まじでキノアが好き過ぎてかわい過ぎてどうしよう? (しらん
今日の今日まで中の人まこにゃんだと思い込んで生きてきたけど今回超イヤホン大爆音で聞いてたらところどころ違う人っぽくもあって慌てふためいてる。昔は王子声ばっかり聞いてたが最近低い声で演じてるキャラ増え過ぎて分かんなくなってるなw
なぜかどこにも載ってないんやが声優さん誰なん?←

42号禁猟区

セイヤの指示で工場を裏口から突っ切ったり複雑に入り組んだ小道を抜けたりしながらリヘイ一味を撒いた後、ふたりが到着したのはロールバック2号が乗り捨てられているあの深山幽谷「42号禁猟区」だった。

この世界のものとは思えないほど巨大なその宇宙船の、何が書かれているかも分からない複雑な数字と記号が連ね並べられたコントロールパネルをセイヤが操作すると、周辺の磁場が変化し、そこは「奴らが追って来れない」状態になったらしい。

「周囲の様子を見て来て欲しい」と主人公をその場から立ち退かせた隙にセイヤはコックピットにある「睡眠カプセル」の中で眠ってしまうのだけど、彼女が戻ってくるとセイヤの傍には「使って間もない形跡」のある空の注射器が2本転がっている。

なんかすっごい不安になる描写よ…

実はあの「異常な粒子の嵐」が収まった翌日セイヤは何食わぬ顔で再び撮影現場に戻ってくるのだけど、隅に積み上げられた小道具の裏に隠れ道具箱にもたれて居眠りしてたセイヤはまるで「気を失っている」ようでもあり、心配になった主人公が彼のバイタルサインを測定すると一瞬だけ呼吸が止まり脈も動かなくなったって言うんですよね。

そんなこともあって今回もこっそり彼のバイタルチェックをしてみると今度は脈も呼吸も正常だったんできっと「ただちに治療を受けてください」と首輪に警告されてのこの注射なのだろうとは思うんやが、まさか埃の中でハンチングがレインウェアから受け取っていた「副産物」なるものが混入されてたらしい何かの薬剤とは無関係だよな…?
今更ながらそんなハンチングが本編8章「私は化け物になった」「セイヤも同じ道を辿る」なんて言ってたことまでむっちゃ気になり始めたんだがどうしてくれる←

いやでもよく考えたらこのロールバック2号のワームホール生成技術は「セイヤの技術」だって星の来処キノアも言ってたし、こうやってコックピットにセイヤ専用の睡眠カプセルがあるのはたぶん1秒で地球7周みたいな光の速度を応用するためにEvolを消費して操縦しなきゃだから回復のために備え付けられてたのかもって気がするんで、じゃあ注射器も同じ目的で船に積まれてたしこれ自体は安全で大事なものって思っていいのかも。
まぁそれはそれで今度はその薬がなくなったらどうなっちゃうのか気掛かりではあるが…

晴空広場

すると間もなくセイヤを取り逃がしたリヘイが持てる力全てを投じたのか晴空広場一帯に突如として特異エネルギーの異常数値が検知され危険レベル測定不能の強力なワンダラーが数えきれないほど出現、機動先遣隊は当初危惧していた通り全員が応援要請を受け、主人公はカプセルで眠るセイヤを置いてひとり任務地点へ急行することに。

それは14年前の災変を彷彿させるほどの威力で、ワンダラーの大群が絶えず街を破壊し、乱れた特異エネルギーが空気を捻じ曲げるようにして爆発、いつの間にか広場は火の海と化して、なんとか被害を食い止めようと前線に立つハンターたちがひとりまたひとりと倒れていく。

主人公もEvolの使い過ぎにより視界がぼやけ、耳鳴りがし、体中傷だらけになり血も流れているのだけど感覚は鈍り、代わりに「激しい心臓の痛み」だけが強くなっている、らしい。

これは本編3章回想の中で描かれた裂空災変の渦中「心臓から何かが弾け出そうになるのを感じていた」のとちょっとかぶりますねぇ。
視界が悪くなったり耳鳴りがするのはEvol消費による諸症状なのかもだが「心臓の痛み」に関してはこうして何体ものS級ワンダラーに襲われることによって起こっているようにも見えます。
災変ではそれにより「エーテルコアが散逸」してしまったようなので何かしら関係してそうな。

そうしていよいよ目の前が真っ暗になり意識を失いかけたところに突然「闇を切り裂く光」が現れ一瞬にして視界が開けると、どういうわけか雨のように降り注ぐ閃光がワンダラーをまとめて貫いており、自分めがけて飛んでくる流星にさらわれたかと思えば「空間と時間の感覚が薄れ」、次に目を開けたときには月影ハンターの腕にしっかりと抱えられていた主人公。「懐かしいぬくもり」に包み込まれたって感じたみたいです。涙

もちろん14年前のヒーローの再来に違いないのだけど、これは何よりフィロスの彼女が言っていた「ただ流れ星のように世界を照らしてくれた私だけの星」じゃないか。
「闇」から救い出すのに「光」のEvolってめちゃくちゃずるいよなぁ(悶

ほんの束の間の睡眠でどれくらい力を回復できたのか若干心配ではありますが、無事に事を収め主人公を安全な場所に移動させると傷の手当てをしてくれるセイヤ。
彼が言うには重傷者は彼女だけで他はみんな無事だったらしいんで、リヘイの目的はセイヤでもあり彼女でもあったってことなのかも知れません。

月影ハンター再び

晴空広場に赴援したセイヤは撮影小道具である「月影ハンターマスク」で顔を覆っており、臨空市には「月影ハンターが長い月日を経て再び姿を現し街を救ってくれた」なんてニュースが溢れ、程なくして空前の「月影ハンターブーム」が巻き起こる。

重傷を負った主人公は自宅療養期間中あまりに付きっ切りで世話をしたがるセイヤに退屈を持て余し流行に乗じて通販で大量の「月影ハンターグッズ」を購入するんやが、まず月影ハンターのぬいぐるみを着せ替えて一緒に出掛けて一緒に寝ようとしてる主人公ちゃんがひたすらかわい過ぎるし、「そんなことなら俺にもできる」ってぬいと張り合ってるセイヤがおもしろ過ぎるんよw

彼女はたぶんあの日のセイヤがまるでみんなの思い描くヒーローのようにかっこよかったよって伝えたいし、そもそも再来した方の月影ハンターの正体はあなたでしょって言いたいのだけど、喋れば喋るほどセイヤにはこれが一生「月影ハンターってやっぱりあなたとは別人」「きっとあなたよりかっこいいし優しいし大好き」って聞こえてくるらしい。
どうやらあの日「月影ハンターがまた来てくれたと勘違いして嬉しそうな顔してた」ってのがセイヤの言い分みたいなのだが、そりゃあ君だと気付いたから嬉しそうだったんじゃないか。通訳してやりたけどかわいいからこのままにしとこうか←

ちなみに主人公はこの負傷で2日ほど入院してたんだけど、その間再びセイヤが姿を消していたことについてや、42号禁猟区の宇宙船、空の注射器、これらの謎について「隙を見てキノアに聞いてみよう」って思ってるみたい。絡み増えたら嬉しいなぁ。

キノアは何やら作業部屋で「武器」を作ってるらしく、今回セイヤはそれを拝借して各エリアに赴いてたみたいなんやが、これは光の剣によるEvol消費量節約のためだったりしたのかな?