2部1章 混沌たる謎
ストレージの空き領域不足によりアプデが完了せず少しの間離れておりましたがようやく戻って参りました←
こちら本編9章ではなく第2部の1章という括りなのね。ついにN109区編ってことなんだろうが、開始早々あまりにも物騒で血なまぐさくてああ早く臨空市に帰りたいセイヤとPhiloで花の世話を手伝ってホムラと白砂湾を眺めてレイ先生とはドライブついでに家まで送ってもらいたいと脳内旅行始まってしまったなw
今章は新しく実装された攻略キャラ暗点のシンと周辺人物のざっくり概要説明みたいなストーリーになってましたが、なんか久々に帰ってきたら深空ってこんなに聖書み強かったっけ? まるで創世記や黙示録を読んでいるみたいだったぞ。天の戦いでも始まりそうな雰囲気だ…
エーテルコアの認識
序盤から自分の勘違いにびっくり仰天したのだけど、黒服ってのは男性従業員のことじゃなく単純に服が黒い男って意味だったのねw
するとあの小さなカードに「チップ」を書いてそれに興味のある情報提供者とマッチングできるっていう蟻の巣の狩猟日とは一体なんだったんだろう(ずっと言ってる
いやさ、この黒服の男どうやらEVERにそそのかされてボスを出し抜こうと働いた暗点の裏切者ってことみたいなんだけど、じゃあレインウェアの言う「あのお方」は「彼女の一切を僕に任せて欲しい」というホムラの要求を表向き飲んだと見せかけて実は渡さないっていう計略だったのか、とは言えこうしてどこかへさらわれる道中シンがやって来て結局は暗点の拠点へと運び込まれてるんで、ホムラもセイヤも始めからそれを想定済み、要は「これからよっぽど危険な場所になる」らしい臨空市から彼女を一時避難させるための八百長であり茶番だったって理解でいいのかな?
これって臨空市内でも蟻の巣に出入りしてるような人は全員がエーテルコアの何たるかを知っている状態でないと起こり得ないし、それぞれが秘密裏に水面下で動いているというよりむしろ正々堂々情報をシェアして真正面から肉弾戦で奪い合ってるように見えるのだけど…
こんなに知れ渡ってるなら逆にコア回収を仕事にしているハンター協会だけが「種類の特定さえ不可能」「全くの未知」レベルでそれを認知できてないことがめちゃくちゃ不自然な気もするが、表社会と裏社会でこんなにもエーテルコアの認識に差があるよっていうエピソードのひとつなのかな。
シン=サタン?
聖書に触れたことのある方なら全員が同じことを感じたんじゃないかとは思うんやが、シンの人物像があまりにも「サタン」なんですよね。
これに伴って主人公ちゃんがアダムとイブの「イブ」に見えてくる不思議。
と言うのも、出会って早々シンは彼女に自分の「赤く光る目」を見るよう煽り立て、まんまと見てしまえば頭の中にはなにやら「両手の平が血に染まっているようなイメージ」が流れてきたりするのだが、恐らく彼女が「何も覚えていないであろうこと」を察したシンは、「思い出させてやる」「お前の過去と未来」「そしてこれから犯す罪」などと宣言してくる。

シンは自分たちが「正真正銘の同類」であるとも断言、彼女を寂れた屋敷のような場所に軟禁し、たびたび赤い目を光らせては「共鳴」を促してくるのだけど、彼女の方はその都度何かを「食え」と強く命じてくるような幻聴を聞いたり、ついには本当に「体の中に空洞ができた」ような空虚を感じて「満たしたい」衝動に駆られたりもする。

これ、まるでエデンの園でイブに知恵の木の実を「食べろ」とそそのかし「罪を犯すこと」を根回しした「蛇(サタンの化身)」ではないか?
ちなみにその罪によりイブに与えられた罰が「子どもを産むために苦しまなくてはならない」というものだったりするんやが、たとえば神の子を身ごもった聖処女マリアの象徴である「ユニコーン」と名が付けられたり、「爆発の中で新たに星が生まれたよう」に生命蘇生現象を引き起こすエーテルコアを心臓に持っていたりする主人公、やっぱり彼女は「子どもを産むもの」「神々の母」「星々の母」のニュアンスであり、その度独り生死を繰り返すことは「苦しみ」だったりするのかも知れないな。
とは言え彼女が飢えた身体に強いお酒を注ぎ込む描写については磔刑で息を引き取る直前「渇いた」と言ってぶどう酒を口にするキリストを連想してしまったりもして。だってそうでなきゃ若い女子が「空腹に酒」だなんて、よっぽど酔ってどうにかなってしまいたい夜にしかせんやろ。
シンも「最後の晩餐になるかも知れない」とかって匂わしてくるし、じゃあ同一位格説はまだ捨てなくていいのかもと思う反面、いろんな要素がごちゃ混ぜになってミスリードって気がしなくもないよね。主人公ちゃんとアスタの件はいったん置いとこう。
シンの目的
暗点の目的は彼女のコアを手中に収め完璧なエーテルコアを我がものにすることなのだとばかり思ってきたが、ぶっちゃけシンは彼女の心臓に今のとこまるで興味を示しておらず、もちろんオークションリストには「エーテルコア」の記載があるようなので恐らく散逸した片割は出品される手筈なのだろうが、これに関してまるで取るに足らない瑣末なことみたいなシンの態度を見てると本当に暗点が持ってるのか別の出品者が居るのか、本物なのか偽物なのかさえ分からなくなってくる。
そんなことよりシンはひたすら彼女と共鳴を試みてはその先彼女に何かを「思い出させる」ことに躍起になっており、「共鳴をすればエーテルコアを譲ってくれるか」という交渉にさえ応じてくれそうな雰囲気。
共鳴により一体何が起こるのか、何を思い出して欲しいのか皆目見当もつかないが、とりあえず彼があまりにもそれっぽいのでまずは聖書におけるサタンの理解から妄想を膨らませてみようと思う。
そもそもサタンは堕天する以前たとえば有名な三位の大天使聖ミカエル・聖ガブリエル・聖ラファエルなんかよりよっぽど位の高い「熾天使」と呼ばれる最上階級の中でもさらに「特別に12の翼を持つ」というとんでもキラキラ天使「ルシフェル(神の前で権威を持っていた神の一天使)」でした。
しかしアダムとイブが自分のそそのかしによって原罪を犯し「人間が意思を持って選択ができる状態」になったら「その意思で神を裏切ることもできるようになるんだぞ」ってことをどうにか神に知らしめてやりたくなって、蛇に始まりありとあらゆる手段で人間の罪=神への裏切りを促しまくる魔王サタンになりました(はしょり過ぎ
特に面白いのが旧約聖書「ヨブ記」で、神とサタンがもはや代表取締役と副社長執行役員くらいの関係値でこの問題について激論を繰り広げ、ああ言えばこう言うサタンに神が過去一言い負かされそうになっていたりする。
もちろん人間が自分の意思を持って選択ができる状態で「裏切らない選択をする」ってことが神の望む姿であると聖書は結論し、黙示録ではついにサタンは己が「裏切者」「反逆者」として「地上に投げ落とされ」てしまうのだが、個人的にはかなり的を射ているよなぁと感心してるまである。
もしかしたらシンは本来「地球」や「フィロス星」ではなく恐らく神の居場所なんだろう「無数の時空の光が集まる場所」「宇宙の始まりに近い場所」に居るはずの生命体で、ただし「正真正銘の同類」となったイブの「産めよ増えよ地に満ちよ」した星たちがどうにかして神に背き神を裏切るようそそのかすために人間として地球に誕生してる、あるいはすでに「投げ落とされ」ているのかも。
主人公ちゃんに思い出して欲しいのは原初の彼女が自分と一緒に犯した原罪であり、またこれから先も犯し続けるであろう同じ罪、これによって人間を嘆いた神が「α-P0159」のように「星を死なせること」を目的としている、ただしそれは神の求める完璧な宇宙を創造するためには必要なことでもある、みたいな。
全部妄想ですぞ。第一印象として個人的にはシンに「より上のもの」「より神に近いもの」を感じ、そういう思想が彼のキャライメージだったりするのかなぁという感想を抱いたというお話でございます。
シンの能力
シンが「より神に近いもの」なんじゃないかと感じた理由はもうひとつあり、それは共鳴を引き出すために彼女の脳内に不思議な声や映像を流してくる彼の「赤く光る目」である。
確か秘密の塔でレイがアスタに「罰」を与えられ牢獄で自分の「黒い氷晶」に貫かれている場面でも「目が赤くなっている」描写があったよな。
レイの場合は恐らく「アスタの力」が働いて自分で自分を制御できなくなった状態でそれが発現していたが、シンの場合はバリ自我を保った状態でこれを意のままに操っているように見える。
仮に赤い目=アスタの力+Evol=黒く染まったEvolの方程式なのだとしたら、まるで絡み付く黒い蛇のような姿で視認できるシンのEvol「エネルギーコントロール」はそれこそアスタの力がすでに含まれている状態なのかも知れない?
共鳴を促すことがエネルギーコントロールなのかは判然としないが少なくとも「人や物の動きを操ることができる何か」ではあるような。
主人公ちゃんはその赤い目に「なぜこんなにも懐かしさを感じるのだろう」「エーテルコアと関係があるのだろうか」なんて直感的に感じたりもしてるんで、うーんもしかしたら彼が自分で自分に埋め込んだ「散逸したエーテルコアの一部」によるものなのかも知れないが、個人的にはあるとすればそれはなんとなく「彼の生まれ持ったコア」であり「上位世界のコア」、アストラルコアなのかメンタルコアなのかコーザルコアなのか分からんけどなんしかエーテルと同じ領域のコアが体内で彼のEvolと反応してるんじゃないかなんて感じちゃったかな。
「エーテルコアの散逸以来Evolレベルが不安定」なんてことが起こるなら少なくともそういう特別なコアはEvolと反応するんだろう。
ちなみにシンは「怪我や出血はするが傷は自然に治る」という特殊能力も備えているみたいですが、どちらかと言えばこちらの方が「コアの力」の本体なのではないかな。
彼女を挑発するために自らの左胸にピストルを発砲し確かに弾が貫通し血が噴き出したように見えるも瞬く間に無傷の状態に戻る、みたいなところも目の当たりにしましたが、個人的には「蘇生」というより「治癒」に見えました。あんまりちゃんと見れてないけどな(ビビり
いずれにしろ元素のコアの持ち主なのではないかっていう妄想は早々になかったことにして忘れた方が良さそうw
Evolチェーン回路改造
何度試みても共鳴を誘発できないことから「彼女のEvolが退化している」と判断したらしいシンは、N109区でなんや分からんちょっと遺伝子操作ギリギリマシンみたいな器機の研究製造を生業とする工房のような施設の「店主」を訪ね、「生体実験」の段階であるという「Evolチェーン回路改造」を施すよう半ば強引に実験前検査を押し進めてくるんやが、結果彼女のEvolは「脳の知覚磁場」で働くため「チェーン回路」ではなく彼女の抱くシンへの「敵意」や「嫌悪」が抑制となって働かない、ということが判明する。
なるほどおもろいなぁ。
これで目下のところシンのすべきことは彼女の敵意を取り除くことになるというわけだね。
と言うか、1部1章初対面セイヤとの共鳴は「こんなに相乗作用がある人は初めて」だとか言って、たぶん引力錨で復活してたんだろうやばいワンダラーまとめて消し飛ばしてしまっていたと思うのだけど、これも単にEvol同士の相性だけじゃなく彼女の「知覚」の影響もあったってことならめちゃくちゃエモいじゃないの…
逆にシンのEvolとそんな風に共鳴できる日が来ちゃったら一帯のエネルギー粒子ぐっちゃぐちゃにされてそれこそブラックホールみたいなもん生み出されそうだよな? 最終的にシンが何をするつもりでいるのかにもよるけど良からぬことだったら困るな(わたしもつられて敵意w
ただしやたらと友好的なこの工房の店主はどうやらかつておばあちゃんの元でエーテルコアのモニタリングをしていたらしい恐らくあの「失踪した元研究員」だったみたいで、そんな彼がシンを慕っている様子や「危険回避のため今はシンの元に居た方がいい」というアドバイスを受けて、少なくともN109区内では彼と共に行動すべきなのではないか、彼の要求「共鳴」についても積極的に取り組むべきなのかも知れない、なんて主人公は思い直し始めてる。
こうして本編におけるふたりの関係が進展しない限りシンとのバトルでは共鳴スキルが使えないのかな?
いろいろと上手くできてますなぁ。
アキラとカゲト
シンに付き従っている双子の兄弟。どっちがどっちなのか分かんないし、コンビ芸「幽体離脱」を披露してくれたときには正直スベってたけど、殺伐としたこの場においてはなんかホッとできる存在だなって思ってるよ←

暗点とEVER
N109区を支配する超巨大闇組織だと思い込んでいた暗点、まだ全貌は見えてないのでそれも間違いではないのかも知れないが、印象としては恐らくシンは何か個人的な目的のために基本単独行動をしており、長く拠点を離れることがあるも変わらず彼を慕って従うものが数名、あとは彼の「力」や「財」に寄ってきて周囲を嗅ぎ回っている小物たちが仲間の顔をすることもあれば敵に寝返ることもある、といった組織図なんじゃなかろうか。
寝返るものには大抵EVERの息がかかってるみたいだが、工房の店主とシンのやり取りから察するにシン自身もEVER幹部とは浅からぬ仲、ただし恐らく改造コア関連の不良品をつかまされたり、花浦区の爆発については罪を着せられようとしていたりと「してやられている感」はある。
とは言え地団太を踏んでいるかと言えばどこ吹く風なので、シンは目的さえ果たせればそれでいい一匹狼、EVERは表社会においてあれだけ殊勲を立て名を馳せているのだから無論立ち回りが「うまい」のだと思われる。
今章ラスト小型監視装置を仕込まれたネズミが7~8匹シンのカラスに腹を食い破られるような描写があったけど、これを差し向けているのがEVERなのでしょうな。
アーテーの泉
現在EVERが熱を上げて取り組んでいるらしいプロジェクト。人間の心臓へコアを移植する一方でワンダラーに人間の意識を植え付けようという計画なんだとか。いやなんのためにそんなことすんねん(怯
この「アーテーの泉」こそが埃の中レインウェアが「セイヤを制御すれば俺も計画の核心に触れることができるぞ」って張り切ってたあの「計画」だって理解でいいのかな?
これも宗教の原初として神話を学んだりそれっぽい講義や本を読んだりする人みんなどこかで聞いたことあると思うけども、ギリシャ神話の女神「アーテー(Ate)」は人間を狂気に導く神、聖書において人間をそうさせたのは「食べた(ate)」こと、どちらも迎える結末は「追放」、類似点があって面白いですよねぇというのはよくある雑談なのだ。
深空における知恵の木の実はコアなのかな。
「これはかつてあなたのためだけに鼓動していた心臓だ」とコアを差し出したセイヤ、黒い結晶のかたまりから生えた脈動する人間の心臓の半分、そうなる前に心臓を花のような氷柱で貫いて回るレイ、愛する人の胸を裂いて血まみれの心臓を握るホムラ、いろんな場面がぼんやりと蘇るけど何がどう繋がっていくのかわたしにはさっぱり分からないな。
「無数の選択肢によって無数の結末を辿る世界も全部見える」ところに未来永劫繰り返す始まりの罪があるのかな。