空に堕ちる
空に堕ちる

恋と深空を宗教思想史オタクがのんびり考察しています。

ネタバレを多分に含むうえ、新しく開放されたストを読むたびに考えが変わるため我ながらお門違いなこともたくさん綴ってあるのですが、プレイ記録も兼ねているため敢えてそういうものも全て残したまま書き進めております(土下座

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8章 銀河に沈む太陽

海中で気を失ってしまっていた主人公は目が覚めると帽子島の浜辺でホムラと焚火を囲んでいました。
わたしが前章「何かの儀式なのでは」と見解していたあのうずしおは「人喰い渦」ってやつだったみたいなんですが、白砂湾にはそんな物騒なもんがあったんか(震

ホムラは不機嫌そうに「善と愚は紙一重だ」「さっさと逃げた魚の方が命拾いする」なんて言うんだけど、この一言に「どうして先に逃げなかったんだよ危なかったんだぞ」って気持ちより「僕のこと覚えてないくせに僕のこと助けようとしてたのかホントはちょっと嬉しいけど嬉しいのは絶対に認めないぞ覚えてないくせに覚えてないくせに」が駄漏れちゃってるの、うちの息子が小5とかだった頃のあの時期の男子特有の面倒臭さや可愛らしさがギュッと詰まってて懐かしい気持ちになってしまったな←
こういう顔もよくしてましたわ(遠い目

これはホムラくん自身がひねくれてるわけじゃなく主人公に対して抱く感情そのものが屈折してるんだろうことは夜遊びの章でも前回の秘話でもなんとなく感じましたが、助けてくれてありがとうにドヤ顔で「もっと褒めて」ってしてくることもあるのに今回は「ついでさ」って顔を背けてましたね。
優しくするのは複雑な彼の想いが愛憎どちらに傾いてるのか見極めてからでないとこうしていじけてしまうようです。

ちなみに表面上ホムラはどうやら燐龍のコアを拾うためにあの危ない渦に向かってたらしいことになっており、また貴重なコアを無事ゲットできたので約束の報酬として「蟻の巣」というバーで近日開催されるらしい「狩猟日」という謎のイベントの招待状を手渡してくれました。

蟻の巣って、秘話でホムラが主人公の調査報告を受け取るのに使ってたバーだよな?
ここが「欲しい情報の得られる場所」であり、また「いざというときには自分も手伝う」とは言ってくれるんやが、最後「希少な情報ほど代価が高い」「特に謎のコアに関するものは」なんて意味ありげに耳打ちしてきたりもするホムラ。
やっぱり彼もいろいろとご存じなのかね。

蟻の巣

電子廃棄物が積み重なって廃墟のようになった路地の裏にある怪しげなバー。臨空市内にこんな治安の悪そうな場所があったとは(怯
あ、いやもちろん秘話で特殊部隊に居た頃のセイヤがEvol幻覚剤取り締まりなんぞやってたんで夜の歓楽街的なものがあるだろうことは想像してたけど…

早速店に足を運んだ主人公が丁寧なスタッフに「欲しいものが見付かるといいですね」、なんて案内されつつ中に入ろうとしたところ、すでに店内で何やら仕掛けようとしていたセイヤと目が合い、驚く間もなく次の瞬間には腕を掴まれ気付いたら晴空広場の噴水前まで連れ去られていました。
「あんたを見た瞬間無意識のうちにこうしてしまってた」らしいです。

N109区内で違法産業に手を染める「ハイエナ」たちが欲する暗点の改造コアを闇市でかっぱらって花火にしてたのは、どうやらそうすることで埋め合わせに開催されるであろう「コアオークション」を見越してのことだったようで、またそのオークションでとある貴重なコアが出品されること、落札者がそれを手にできることなどをすでに吹聴済みだというセイヤ。なんという用意周到。

じゃあ、そういうハイエナたちがその貴重なコアを出せ寄越せって束になってかかったら暗点はたじたじになってひた隠してるエーテルコアもチラ見えするかも知れない、ってことなんだ?
暗点ってめちゃくちゃ手強い恐ろしい残虐な夜の隠密部隊ってイメージだったけど、そう言われるとむしろハイエナたちの方を敵に回したくなくなってくるな…

セイヤは主人公が蟻の巣を訪れたことでいよいよ本気でN109区に向かう準備が整いつつあるだろうことを悟り、ついに彼女がそのオークションに潜入できるよう身分詐称の手助けをしてくれることになりました。

Philo

とある街角にひっそりと店舗を構えるオシャレなフラワーショップ。オーナーの「キノア」には不思議な友人がいるようで夜になると蛍のような光がときどき裏庭に降ってくる、なんて書いてあるんやが、アンタ秘話で「ここで一般人になる」こと決意してたあの「Noah」じゃないか!!! (興奮
なるほど優男いけめんだ…

主人公の顔を見るなり驚き固まって「久し振り」なんて挨拶しそうになってたり、そのあと彼女に掛ける言葉も接し方もまるで「昔馴染み」にするみたいなキノア。
秘話では主人公は彼ら「ロールバック隊」に保護された当時7歳の少女だったのでは、などと推断しましたが、このキノアを見てたらどう考えてもそれだけの間柄じゃないもっとうんと親しい仲だったんだろうなって思う。

しかも、不用意に主人公にぺたぺた触ってしまうキノアの手に水をかけたり距離が近いとムキになって間に割って入ったりするセイヤが、そういうやきもちみたいなものを遠慮なく剝き出しにする姿もこのシーンで初めて見たんだけど、なんかそれだけこのキノアに対して心を開いてるってことなんだよなって思えてめちゃくちゃ嬉しくなってしまった。
セイヤはずっと独りぼっちだったわけじゃなく、こんなに近くで寄り添ってくれてる仲間がちゃんとここに居たんだな。涙

キノアはガラス窓を不透明にできるEvolverなのかな? 使いどころが狭そうやが、窓にしばらく目をやったあと「もう外からは見えないから安心してくれ」って言ってました。

よく考えたらそりゃそうなんだがキノアは「身分証偽装のプロ」でもあるようで、N109区に潜入しても命が保証されるような立場かつコアオークションでも大口取引を勝ち取れるような身分として「謎めいた極道ファミリーの次期当主」である主人公の紋章や身分証明書を完璧に偽造してくれる。

これを元に作成した資料を各情報サイトや裏サイトに漏らして事前に認知させておくという偽装工作にまで手を回してもらい、またセイヤからは隠し発信機や神経毒の免疫剤などさまざまな護身道具を用意してもらったうえ、いかにも極道の者らしい高飛車女の演技指導まで受けてから帰路に就く主人公。

彼女が帰った後、キノアは「本当にN109区に行かせていいのか」セイヤに尋ねるが、彼は「あと数日もすればあそこは臨空市よりも安全な場所になる」って見通しみたいですね。まぁセイヤがそう言うなら心配要らないわな←

フィロス星

その後のセイヤとキノアの会話から彼らが元いた惑星が「フィロス星」という名前であることも分かりました。
フラワーショップ「Philo」はフィロス星のフィロなのかな? キノアのノアで「Noah」だし、それぞれギリシャ語で「愛」と「休息」の意味になるけど、見た目通りのロマンチストメンなのね。

ふたりのやり取りから読み取れることは「ロールバック2号」なる船は多少の不具合はあれど運航できる状態に近いこと、とは言え「深空トンネルの向こうに応えてくれる人がいるか分からない」こと、そしてフィロス星を離れてしまったことでセイヤもキノアも今は軌道を外れた惑星のように「消えてしまうかも知れない」「死なないわけじゃない」状況になってしまっているらしいこと。

キノアは「周りの人の俺たちへの記憶も曖昧になってる」し、なんなら「もうロールバック隊の他のメンバーの顔も思い出せない」って言ってたけど、スト外でセイヤが異常に忘れっぽいのもこうして摂理に反してしまってることが原因、なんだろうか。

そして「不介入原則」なるものを無視した他のメンバーたちによって花浦区の爆発が起こり長い間隠されていた真相が明るみになってしまった、ようなことも語られているんやが、もしかしてセイヤがずっと挑まんとしてる敵は暗点でもなければN109区のハイエナたちでもない、同じくフィロス星からやって来たであろうこの「他のメンバーたち」なのか…?

実は蟻の巣で主人公と鉢合う前、セイヤは路地裏で謎のおじさんと互いに「裏切者」呼ばわりし合って最終的にぶっ倒しちゃうんですが、このおじさん4章序盤で爆発前の花浦区をうろうろしてた怪しい男なんだよね。しかも死に際「私は化け物になった」「セイヤも同じ道を辿る」「救えるのは彼女だけだ」なんて言ってる。

そしておじさんは「イズミを殺したのがセイヤだったなんてそんなわけないよな?」みたいなことも聞いてくるんだけど、あの秘話の下りてっきりセイヤはイズミとは一戦交えて隙を見て逃げてるんだと思ってた。やっちゃってたんやな←
となるとイズミもおじさん側の人間だったしこうなると他にもいっぱい居そう。

セイヤが主人公を蟻の巣から連れ出して晴空広場で立ち話してた時には空には謎の「ドローン」が数機ふたりを監視するように飛んできたりして、まぁセイヤは「噴水ショー」みたいに見せかけて全部Evolで撃ち落としちゃうんだけど、主人公は「どうしていつもこうして一緒に居ると見張られたり閉じ込められたりするんだろう」って不思議に思ってる。

じゃあ3章で禁猟区にいたあの謎カラスも同じ人たちのしわざだったのかな。
と言うか、下手したら引力錨を使って宙龍や鏡霊を復活させようとしてたのも同じ人たちの目論見だし、14年前に突然現れた深空トンネルはセイヤたちを追ってその人らが地球に着陸した痕跡であり、そもそもあの裂空災変がその人らの計画の一部で、主人公があの夜見た赤い目玉もその人らのシンボル、まである…? (止まらない妄想

セイヤはキノアに「お前たちは必ず送り返す」って言うんでフィロス星そのものは帰るべき故郷であり安全な場所なんだろうけど、一部花浦区うろうろおじさんのように「化け物になってしまった」ような人も居て、彼らが「不介入原則」なるものを無視し「彼女に救いを求めてる」って背景なんだろうか。

てか、フィロス星の人たちがフィロス星を出ない限り死なないってのは生まれつき?
戦闘に適した状態まで成長したら老化しなくなる戦闘民族スーパーサイヤ人みたいなもの? (いいえ

狩猟日

オークションでエーテルコアを落札するつもりの極道ファミリー次期当主、となった主人公は、ついにN109区潜入方法を得るため蟻の巣の「狩猟日」に参加することに。

参加の手続きはホムラにレクチャーしてもらえるんやが、小さなカードに「チップ」を書いたらこれに興味のある人がやってきて代わりに欲しい情報を提供してくれる、って流れみたい。

そしてこのいかにも怪しげな黒過ぎドリンクを飲み干すと店側と「交渉成立」となり、参加者は彼らを「雇う」ことになるらしいのだけど、これを飲んだらもう後戻りはできず、万が一「チップ」を用意できなければ自分自身が「対価」にならなきゃいけない、と最後の忠告をするホムラ。
主人公は何もしないでいるよりは対価になる方がマシだと言って一気に飲んでしまうが、いや、まじ勇者だな…

恐らく秘話ホムラくんもこれをして主人公ちゃんの身辺調査なんぞしてたので毒とかじゃないんだろうけど、何が入ってるか分からんぞこんな黒光りした液体。汚いもん入ってたらどうするよ(吐

交渉が成立するとホムラは立ち去ってしまい、さぁいよいよ情報提供者とマッチングするのかなって思って待ってたら、なんか突然クラブイベントみたいなの始まって、スポットライトが当たって、ハイな男たちが次と飛び掛かって来たんやが…?

え、マッチングじゃなくてデスマッチなの? (混乱

すでに誰かとマッチングを済ませているらしいホムラは2階からその様子を眺めつつ「あの魚は彼らには食べられない」って動じない様子だったし、なんか黒服っぽい人が割って入って暴動をおさめようとしてくれてるみたいだったんで、これはキノアが撒いた偽情報から「極道ファミリー次期当主だ」って誤認した外野が勝手に暴れ出しちゃっただけ、直ぐに終息する蟻の巣あるあるみたいなこと、なのかな…

まさかホントに全員Evol幻覚剤キメてる?←
セイヤが「N109区は臨空市よりも安全な場所になる」って言ってたけど、そもそも臨空市がどっこいどっこいやないか(引

とは言えイベント開始時から1章3章で見たあの「赤い目玉」っぽい器機が主人公を捉えて浮遊していたので、もしかしたらその花浦区うろうろおじさんの仲間たちが絡んでいるのかも知れないけども。

個人的には次章普通に情報提供者とやり取りできて何事もなくN109区に潜入できることを祈る。

例のもの

ちなみに今回ホムラは蟻の巣で「例のもの」なる謎の小箱を受け取ってるみたいなんやが、首から下しか映ってないこの取引相手、よーく見ると「EVER」の社員バッチをしてるようにも見えますよね。

思い返せば6章暗点「シン」に殺害されたバスローブのイケおじもEVER傘下の子会社勤めだったな。
だからどうってひらめきは何ひとつないんやがw

懸賞ポスター

バーに掲示してある懸賞ポスターの中に「月影ハンター」発見したんだけど、セイヤはどのタイミングでこの仮面を纏っていたんだろうって考えたら笑ってしまったw

主人公ちゃんこれを見ても正体に気付く気配一切ないので一見なんの意味もなさそうなその仮面が結果ちゃんと仕事してるのえらい(拍手

α-P0159

今章もっともわたしに謎をもたらしてるのがこれ、「α-P0159」という「死んだ星」の発見についてそこかしこで流れているラジオ放送です。
まぁわたしは現実世界でもまずなんで何かを計測するだけでケプラーなんちゃらみたいな惑星の存在を確認できるのかさえよく分かんないんだけどね…(アホ

実況中継っぽいそのアナウンスを聞いてると恐らく「巡航艦隊」なるものが深空トンネル内のエネルギー値を計測していたら「新しい星系を発見した」ってことなんだと思うのだけど、今章読了後新たに追加された用語集「フィロス星系」を読んでみると、近日深空トンネルの観測により感知された天体「α-P0159」はある恒星の「核」であると推測され、すでにエネルギー反応はないが生命の痕跡は存在する、深空でもっとも鮮やかな色彩であろう位置にあるので「愛」を意味する「フィロス」と名付けられた、てなことが書いてある。

フィロス「星系」ってことは「α-P0159」を恒星として周囲を公転してる惑星がいくつもあってワンチャンそのうちのどれかひとつがセイヤとかキノアが本来いたフィロス星であり、これが恒星を失ったことで徐にエネルギーを失い始めてて、そういう関係でエーテルコア的なもんが必要なのかな、くらいまでは想像してたんだけれども。

このラジオの最後のアナウンス「α-P0159の光が深空トンネルを抜け臨空タワーを照らす頃この46億年で我がそれに最接近する瞬間です」「人類は時間という檻の中で輪廻する」「銀河を共有する生命体がある」って一連のフレーズの意味するところや繋がりみたいなものがいくら考えても皆目見当もつかないんだよな。

以前こちらで語った通りこのアプリを始めるにあたってごく簡単な紹介文が掲載されたまとめサイトにてこの物語の概要について事前にざっくり承知してはいたんやが、実はそこには「タイムリープやパラレルワールドの要素を含む」というようなことが書いてあり、タイムリープはそのものなんやがぶっちゃけわたし今のとこ深空にパラレルワールドを一切見出せていないんで、これはこれからその要素が「見られるよ」「始まるよ」っていう予告みたいなもの、なのかも知れんな。