空に堕ちる
空に堕ちる

恋と深空を宗教思想史オタクがのんびり考察しています。

ネタバレを多分に含むうえ、新しく開放されたストを読むたびに考えが変わるため我ながらお門違いなこともたくさん綴ってあるのですが、プレイ記録も兼ねているため敢えてそういうものも全て残したまま書き進めております(土下座

ページのトップへ

思い出の章

レイの非番に合わせて休みを取りお勧めのスイーツ店を予約していたらしい主人公。なんだけど、突然レイが「歯が痛い」って言って急遽歯科を受診してから向かうことになるふたり。
レイ先生にもそんなことが起こるの? (萌

どうやら甘いものが好きらしいレイと、歯が痛む上に甘いものを控えるよう言われてる彼にこれを食べさせまいとわちゃわちゃする主人公ちゃんがホントにかわいくて、前半はただただひたすらニヤニヤしながら読んでいたんですが、スイーツにやたらと詳しいレイにズバリ「いちばん好きなスイーツはなんですか?」と主人公がエアマイクを向けると、レイがめちゃくちゃ優しい顔して「シャリシャリさん」だって言うんだよ。涙

終わらない冬で読んだあわや主人公ちゃんを傷付けてしまうかも知れなかったあの長い長い12歳の夏の、それはレイにとって今は思い出したくないようなもののひとつになってしまってるんじゃないかってめちゃくちゃ胸が痛んだんやが、「懐かしい」「レイがよく食べてたね」なんて言って、今日の埋め合わせに来週は彼と「今はもう滅多に見かけなくなってしまった」というシャリシャリさんを食べに行こうと密かに決意する主人公。

翌週レイを連れ出して車で3時間も走ったところにある「まだシャリシャリさんが売っているらしいお店」にやって来るのだけど結局店は閉まってて、するとレイが落胆気味の主人公に「どうしてシャリシャリさんを好きになったのか」その経緯を打ち明けてくれる。

ワンダラーが今よりもっと各地で猛威を振るっていた頃、寂しいのか傷が痛むのか多くの人の泣き声があちこちから聞こえるような緊急避難所となっていた病院で、実は溶けたアイスを手に持って泣いている主人公を見付け声を掛けていたというレイ。

もちろん当時の主人公はそれがレイだとは気が付かないのだけど、彼がEvolで彼女のシャリシャリさんを凍らせて元に戻してあげると彼女は喜んでお礼を言い、「甘いものをたべると元気が出る」って言っていたんだとか。

これがレイの「甘いものを好きになった理由」らしいのだけど、そうかレイはあの12歳の夏の記憶をちゃんと自分の手で上書きしていたんだなって思ったらなんか分かんないけどむっちゃ泣けてきて。涙
たぶんレイがあまりにもかっこよ過ぎて涙出てきたんだと思う(ちがう

しかもそのあと追い打ちを掛けるようにレイが思い立って「サイダーを買いに行くぞ」って言い出すんですよ。シャリシャリさんが買えないなら自分たちで作ればいいからって。
わぁぁんこれが黎明の抹殺者レイがあんな想いで見ていた夢の中なの? 号泣

思い返せば抹殺者レイの第一声は「シャリシャリさん」だったような気がする。ジョノがぽかんとするくらい「じっくりと感触を味わうように」凍らせたサイダー食べていたもんな…
こんなに特別で大切な思い出の一幕だったんだね。

個人的にはあんな重責をひとり背負ってずっとひた走っているレイの「戦士の休息」を見れた気がしてめちゃくちゃ嬉しかったです。
もっとずっとこうやって主人公ちゃんの世話焼いたり軽口叩き合ったりして、たくさんたくさん笑っていて欲しいな。