潮汐の章
冷蔵庫のように冷えた部屋で「エアコンが効いてない」って言い出すくらい身体が熱くて仕方ないのに熱を計ってみると「34.5度」とだいぶ様子がおかしいホムラ。
病院に行きたがらないので取り敢えず水を取りに出て戻ってみると、彼の目元や首筋には「ウロコ」のようなものが浮き出ている。

本編7章で「青白い宝石のような模様」とか言ってたのあれウロコだったんですねぇ(恥
と言うか主人公ちゃんはそんな不用意にウロコをつんつんナデナデしてしまって怖くないのか? 寒い海に住むお魚さんは人間の指先の温度でも大やけど負ってしまうんだぞ? とヒヤヒヤしてしまったが、どうやら「くすぐったい」ってことだったみたい…
いやなんて言うかホムラくんは何故こうも毎度毎度えちえちなんだろう←
声オタ女子であれば誰もが必ず恋に落ちたことがあるダミヘ王子慎ちゃんが本域の吐息をアフレコしてるせいでもあるんやが、くそぅ、余計な邪念が入ってスト読みがままならんではないか(最低
潮汐逆流の日
年に1度海水が逆流し流された深海の生物が岸に打ち上げられる「潮汐逆流の日」というのは深空において海に伝わる「伝説」のようなものらしいのだけど、そう言えば本編2章初めてホムラの個展を訪ねたときに同じような話を聞いたような気もするな。
どうやら海水は本当に逆流するらしく、またリモリア人はこの日を迎えるとこうして丸1日「弱って」しまうらしい。
なるほど秘話で明かされたあのリモリアの事件も恐らくはこの日に起こったのだろうな。
すると彼は年に1度もこの身体の苦しみと同時にあの深い心の傷を抉り返されるような恐ろしい1日を過ごさなければならないのか…
主人公ちゃんは完全に好奇心やキレイなものを見たようなワクワクで「じゃあホムラにも尾ひれがあるの?」なんて尋ねてしまうのだけど、「あるよ」「それに涙は真珠になるしウロコは鋭い武器になる」「歌声で人も殺せるよ」って捲し立てるホムラの表情がもう痛々し過ぎて見てる方がツライ。涙
どうして自ら自分が「君に狩られる存在だし君に牙を剥く存在でもある」ことを強調してどんどん傷口を広げるような真似しちゃうの…

しまいには「今なら君は僕を好きにできる」「この弱点さえ知っていればか弱い人間でも自分たちを殺めることができる」だなんて口に出しちゃうし、とは言え主人公はどうしてホムラが突然そんな物騒なことを言い出すのか分からないといった調子で「私はあなたを傷付けないよ」「あなたもそんなことしないでしょ」って言ってくれるんで、もしかしたら始めからそう答えてくれることを本当は期待してて、だけどやっぱり怖くて怖くてこうやって何度も何度も試すようなことを言って確かめていたのかも知れないな。
ホムラが少し落ち着くと、膝枕をして優しく声を掛けながら頭を撫でてあげる主人公。どうかこれからも毎年懲りずにそうしてやって欲しい。涙