指間の流星
何度も何度もスマホを置いて、涙を拭いて、ティッシュ10箱なくなるくらい泣きながらもなんとか最後まで読み切ることができました。乙女系アプリのスト読みで嗚咽あげるほど泣いたのはこれが初めてかも知れん…
読み終えてもしばらく傷心に駆られてるどころか今バトルでセイヤと誓約スキルを繰り出すたびにじんわり涙で視界がぼやけて狂化ワンダラーに一生エイムが合わないんだけど、わたしこんなんでこの先の深空ライフ一体どうしたらいいですか…? (しらん
伝説ストは星5思念の中でも日位でペアになっているものを揃えて育成していくと徐々に解放され最後まで読めるようになるという仕組みになってますが、実はわたしはかなり早いタイミングでそのうちのひとつである追光のセイヤをお迎えできていたため、こちらのストは結構前から長い間「半分まで読める状態」になっていました。
ただ、まだ深空がなんなのかもよく知らん時期に1話冒頭前説部分のみ先に読んでしまったことで、恐らくこれは本編にはまるで関係のない別世界の物語であり、いわゆる「劇中劇」のような形式で、攻略キャラと主人公がそれぞれ別の役割を当てられた前提で展開する「おまけ」のようなもんなんだろうとの誤判断に至り、そういうことなら最終話までストレスなく一気に読みたいなってことで、全解放条件を満たすまでずーっと放置してたんですよね。
いやぁまさかこっちが本編だったとは…
わたしが長いことプレイしてきたメインストーリーや秘話や絆やスト外でのやり取り全てが伏線になっていて、その全てがここで回収されてしまったよ。
なるほどガチャや育成をがんばった人にだけこうやって究極の「答え合わせ」が与えられるんだな。
ならばレイやホムラの星5日位思念も絶対に揃えなければならないし、たぶん無課金のままじゃ一生叶わないだろうからいよいよこの子たちにお布施するときが来てしまったようだ(ゴクリ
フィロス星の王子
この物語は秘話で描かれた地球解体後214年目のフィロス星からさらに何百年も経過しているであろうその後のフィロス星を舞台として展開する。
この時代フィロス星は「王室」の統治する王政の大国になっていて、セイヤは恐らく王陛下の嫡男、つまりこの星の「王子様」という立場にあたる。
すると秘話でセイヤを護衛していた謎のボディーガードたちはのちの王室の従者たちだったのかも知れませんな。幼い頃から許された自由は「剣の稽古だけだった」と漏らしていたのも腑に落ちる。
そしてセイヤは王子であると同時に王室の「追光騎士団」を育成するために設立された「アストライアー聖騎士学校」という養成所において、「攻撃」に特化した剣士たちが集められる「猟星」というクラスの「寮長」も務めている。
将来は騎士団を束ねる立場になるだろうからってことでこうして彼らと一緒に剣術を身に付けているのかな?
アストライアー聖騎士学校は歴代の剣聖のほとんどを輩出する「フィロス星の中でも最も長い歴史を持つ名門校」ということみたいなので、前回の秘話でふたりが通っていたあの「学園」が長い歳月を経てこの「聖騎士学校」になったんじゃなかろうか。
ここで学び終え入団試験に合格した剣士だけが晴れて追光騎士団の仲間入りを果たせるみたいなのだけど、「今年は枠がひとつしかない」って言うんでむちゃくちゃ狭き門らしい。
そして恐らく追光騎士団の中でもさらに戦果を挙げた騎士が就ける「筆頭聖剣騎士」というポジションは、騎士団の団長であり王の側近のような位置付けなんじゃないかな?
妹弟子
今ストに登場する主人公は恐らく秘話で「来世でもセイヤに会えますように」と願いながら息を引き取ったあの少女の「転生後」なのだろう。
物心ついた頃から王が最も信頼を置く現筆頭聖剣騎士である「師匠」の元で剣の稽古に励みながら逞しく暮らしており、また聖騎士学校では「援護」に特化した剣士たちが集まる「逐月」のクラスで寮長をしている。
師匠にはセイヤという兄弟子がいるというが長い間会わせてはもらえず、代わりに彼女は必ずや次期筆頭聖剣騎士となり将来この星の王となる兄弟子にその剣をもって仕えること、これが責務であり使命であることを教え込まれて来たらしい。
とは言えある時から「王室に寄り付かなくなってしまった」セイヤはしょっちゅう師匠の元で過ごすようになり、主人公は「妹弟子」として彼とたびたび顔を合わせるようになる。
師匠は厳格だがふたりの兄妹弟子を我が子のように手塩にかけて育てているようで、またふたりもこれに応えるように、稽古をするなら過去戦死した歴代の筆頭聖剣騎士たちの剣を鋳造して建てられたという「女神の聖剣碑」の前で必ず手合いをするし、「お前たちの剣は王が指し示す場所に常に同じ方向を向いて」という教えはもはや逆からでも暗唱できるらしい。
じゃあ余暇の章で打ち明けてくれた「一緒に稽古する奴ができてからは楽しかった」ってのはこの頃のことを思い返しながら話をしていた顔だったんだ、って思ったら涙止まらんのやけど…
ちなみに兄弟子セイヤは王宮に帰りたくない時や家庭科の授業を受けたくない時など些細な面倒ごとから逃れるために「妹弟子と稽古中に怪我をした」という口実をしょっちゅうでっち上げようとする。
「30回目の攻撃でわざと隙を見せるからそのとき彗星の尾を繰り出して俺を倒してくれ」なんて茶番に散々付き合わされているらしい主人公は「これで最後にして欲しい」「自分たちは兄妹弟子なのによっぽど仲が悪いのだと思われている」と毎回渋々なのだけど、「この学校で俺を倒してもおかしくないのは同門であるあんただけだ」と頼み込まれれば断れないのは、どうやら彼女も密かにセイヤに想いを寄せているからのよう。
文字通り何度生まれ変わってもふたりは恋をするんやな。あ、いやセイヤは生まれ変わってないからたぶん歳の差500歳くらい生まれてるけど、この星においてはもはや3コ上くらいの感覚なんだろう←
キノア
セイヤが寮長を務める「猟星」の寮生。出てきた瞬間嬉しくて大声上げてしまったよ。
アンタもここに居たのねぇ。涙
他の寮生たちが筆頭聖剣騎士の門下生は「犬猿の仲」なのだと思い込んでいる中、キノアだけはどうやら彼女が「セイヤのことを好きなんじゃないか」って勘付いているみたいで、最近やたらと王宮の人間が頻繁に王子を連れ帰ろうとやって来るのは各地から縁談を持ち掛けられているためだとの噂話に翻弄され、あれやこれやと主人公のことを気に掛けている様子。
ただしセイヤは彼女がそうしてキノアに何やらこそこそ耳打ちされるのも肩に手を置かれるのも全部イヤみたいで、見付け次第とにかく割って入ったり追い払ったり、ふたりになると「目の中に変な奴の影がある」「あいつのことが好きなのか?」なんてジェラったりもしてる(かわいい
本編8章なんでキノアだけいきなりこんな恋敵みたいな扱い受けてるのかとは思ったが、何百年と積み重なるものがあったんやなw
ウルル星
ある夜セイヤは「女神の聖剣碑」の前でどうやら王宮が自分の「王太子擁立式典」の準備を始めているらしいことを打ち明けてくれる。
王室には様々な儀礼が定められており、王子から王太子になる上でも本来であればたくさんの儀式を執り行う必要があるというが、それらを差し置いて早急に継承者を擁立したいのは、彼の父である「王がもう長くない」ことを意味しているらしい。
セイヤがこの星の王になったとき必ず筆頭聖剣騎士として彼に仕えることを使命として生きてきた主人公はついにセイヤに忠誠を誓いセイヤだけのために剣を振るそんな未来に想いを馳せたりもするのだけれど、当のセイヤは「王にはなりたくない」「あんな冷たい玉座には座りたくない」と頑なにそれを拒んでる。
では自分はこれから誰に仕える騎士になるのかと尋ねる主人公に、「あんたも筆頭聖剣騎士にならなきゃいけないわけじゃない」「あんたが他の奴の騎士なるのは嫌だ」「他の奴の傍には行かせたくない」と一心に訴えるセイヤは、どうやら冬休みの間中王宮を抜け出してひとり探し回っていたらしい「ウルル星」なる星に「一緒に逃げよう」と持ち掛けてくる。
ウルル星は彼が見付けて名付けたフィロスの宇宙にある新しい星で、そこには人間もワンダラーも居ない、あるのは一面の花畑だけで、空を見上げればいつでもたくさんの星が見られるんだって。

なんて嬉しそうな顔するんだろ。涙
とにかく一切の束縛から解放されて永遠に彼女とふたりきり星を眺めたり花畑で寝転んでお昼寝したり、本当にそれがセイヤの望む全てなんだな…
とは言え彼の騎士になること以外考えたこともなかった主人公はただ驚き戸惑って「この宇宙は崩れかけてるのに本当に新しい星なんて生まれるの?」って聞き返すんだけど、「春が来れば希望はある」「座標は記録してある」「いつか筆頭聖剣騎士になりたくないと思うときがきたら一緒に行こう」なんて答えてくれるセイヤ。
聖剣碑の周りにはスターチスの花が咲き乱れ傍にはホタルも飛んでいて、またこうして話してるうちに主人公はそこでセイヤの肩にもたれて寝てしまい翌朝起きてみたらベッドの上だったっていうまさに暖かい夜の章そのままの展開がこの後待っているのだけど、あの夜の臨空市で彼が思わずああやって恋人にするように主人公に語り掛けてしまったわけが分かったような気がするよ。
セイヤはいつも「自分から落ちてきてあんたの傍に来てくれる星」であり、それは決して主働力となって強引にどこかへ連れ出してあげるような類のものでなく、ただ真っ暗になってしまったときには必ずいちばんに照らしてやれるような位置にあるホタルのような光で居たいんじゃないかな。
スト外でのやり取りでもとにかくセイヤが一生懸命伝えてくれるのは「いつもあんたの傍にいる」こととひたすら「あんたが望めば」「あんたが呼べば」ってことだったりする。
秘話では自分のEvolに向かって願い事を口にする主人公に「流れ星は分かったと言った」なんて声を掛けるシーンもありましたが、もし彼女の答えがセイヤの望むものだったらすぐにでもウルル星に飛び立っていたのかも知れないね。
手作りの星
翌朝セイヤはついに「王宮に帰り王と話をつけて来る」ために師匠のもとを発つ決心を固めるのだけど、謁見のために正装した彼の姿を目の当たりにし、そこに居るのは改めてフィロスの若き王子であり未来の王位継承者なのだと実感した主人公は、恐らく王太子擁立式典後しばらく彼と会えなくなってしまうであろうことを悟り、出会ってからずっとずっと気になって仕方がなかった「セイヤがいつも剣の柄頭に括り付けている星型のチャーム」について尋ねてみることにした。
実は物語の冒頭から主人公は度々この星のことが気になっており、またセイヤもこの星を眺めながらよくぼんやりと物思いに耽っていたりするため、きっと好きな人を想っているのだろうなんてちょっぴり気を揉んでいたのである。
その星は誰にもらったものなのかと尋ねられたセイヤは「やっと聞いてきたな?」なんていたずらに笑いながら、昔からずっと大好きで一度たりとも忘れたことのない大切な人にもらったものだ、と答える。
いやむちゃくちゃ大好きだったんだろうことはもちろん伝わってたけど、改めてセイヤの口から「大好き」って聞いちゃうと涙出るわ…

そしてどういうわけか主人公に不満げな眼差しを向けながら、突然居なくなってしまったその人を探し続けやっと再会できたというのに「その人は俺を覚えていない」「これを贈ったことも忘れてる」と続けるセイヤ。
それを聞いた主人公はセイヤに他に好きな人がいるんじゃないか云々通り越しむしろ彼はなんて仕打ちを受けてるんだろうと気の毒になっちゃって、「もう新しい恋をした方がいい」「うちの寮生のあの子もこの子もセイヤのことが好きなのに」って声を大にして主張するのだけど、セイヤは「まさかあんたから浮気を勧められるなんて」とか言って思わず笑っちゃってる。
この下り本来なら「いやあんたのことやで」って笑えるところなん…? わたし泣き過ぎてまともに読めなかったんやが(情緒不安定
セイヤもセイヤで序盤から「今世の彼女にも星を贈って欲しい」が漏れ出ちゃってて、「それだいぶレトロなデザインだよね?」「流行りのデザインのものをプレゼントしようか?」って言い掛けて途中で辞めちゃう彼女には思っ切り肩を抱いて「なんて言おうとしたんだ?」って迫ったりもしてたんだけど、ようやく「私もあなたに星を贈っていい?」って言ってもらえて、「それなら手作りのやつがいい」って嬉しそうにしてました。
しまいには自分でつけられるはずのブローチをわざわざ外して主人公に「つけてくれ」ってお願いし、「そんなんじゃ未来のお妃さまに呆れられちゃうよ」って言いながら仕方なくつけてやろうとするけど結局うまくできないどころか針で指を刺しちゃう彼女に「きっと俺の妃になる人はブローチのピンで指を怪我するくらい不器用だろう」なんてうっかりプロポーズまでしちゃってるし。涙
「いつ帰ってくるのか」という問いには「あんたが会いたいと思えば帰ってくる」と答え、セイヤは王宮へと向かいました。
王室の秘密
出発時のセイヤは確かに「王位継承権の放棄」を王に受け入れてもらうべく旅立ったのだと思う。
そもそもセイヤがどうして王室を拒んでいたのか、それはかつて「受剣式」という儀においてこの星の「心臓部」とも言える「星降の森」に立ち入った際、フィロス星の人工星核はとっくにエネルギーを失っており核は「空洞」であったこと、また王室はこれを補うために定期的により強いエネルギーを持った人間をここへ送り込み「星の餌」にしていたということを知ってしまったからである。
受剣式はまるで巨大なワンダラーそのもののような激しく磁場の乱れた恐ろしい森に王子が身ひとつで挑み、コアを手にして無事帰還することで剣の力を己のものとする、表面上はちょっとした「試練」のような王室の通過儀礼なのだけど、セイヤは森で対峙した強大なワンダラーが「かつてフィロスの王妃であっただろう人」であることに気が付き、これが「人間が星核エネルギーに転換される際に生じる特異エネルギー」に起因する事象であるという結論に至ります。
受剣式の後「これはかつてあなたのためだけに鼓動していた心臓だ」とコアを突き付けるセイヤに王が「お前が避難してくることは想定していた」と返答するようなシーンもあるのだけど、彼らのやり取りから見て取るにセイヤの見解は全て図星であり、本当にワンダラーの源流は「王室によって星の餌にされた元フィロス星人」ってことなのだろう。
思い返せば本編3章禁猟区内でセイヤはなにやら巨大なワンダラーをなだめていたんで、もしかしたら彼はそれらが元々「誰だったのか」を何らかの形で察知できるような能力を持っているのかも知れません。
仮にそうならなおのこと自分の判断で「誰を次の餌にするか」決定しなければならない王に彼はなれないのだろうが、一方で王が星のために下してきた多くの苦渋の決断も止むを得ないものだったのだろうとも思う。
セイヤが「お前たちの剣は王が指し示す場所に」という師匠の教えにうんざりしてるような様子だったのは騎士が王のひと声でワンダラーになることを知っていたからなんだろうけど、実は師匠も全てを知りながら星のために死ぬことをすでに覚悟のうえ王に仕えていたんじゃないかって妄想したらむっちゃ泣けるしそこ深掘りしたようなストも読みたくなってくるな(病気
ロールバック隊
それから長い歳月セイヤは行方が分からなくなり、予定されていたはずの王太子擁立式典が執り行われることもないまま間もなく王は逝去、すると王室には200年の服喪期間が設けられ次期王の即位は「喪が明けてから」となるそうで、フィロスは「王の居ない星」として淡々と空白の時を過ごし、また行われなかった式典の件や王子の行方については月日が流れるにつれ次第に誰も口にしなくなっていきました。
セイヤが居なくなってから200年、主人公はついに追光騎士団精鋭先遣部隊の隊長にまで上り詰め、いつかセイヤが戻り王になることがあれば必ず自分が傍に立てる状態で彼を待っていたくて一心不乱に剣を振り続けるのだけど、王の居ない騎士団の戦力は徐々に弱まり、また各地に散らばった部隊はほとんど独立状態となって連携も取り合えなくなっていました。
ここからは深空の根幹に関わるようなむっちゃ重要な話なんだと思うのだけど、セイヤは王宮に帰った際、王が「星降の森に人を送り星の餌にする策定を打ち切っていた」ことに気付き不審に思って探ってみたところ、王室は「たったひとりで無限に生死を繰り返すことができる真の意味での永遠の命を持つ人間」の存在を突き止め、また彼女を星核の空洞に投げ入れることでフィロス星の永続が実現できるとしてこれを実行しようと動き出しているところだった、って言うんですよ(驚
そしてセイヤは彼女を空洞に送らせまいとしてそれ以降200年もの歳月をかけて星降の森奥で野営をしながら「ロールバック計画」なるものを練っており、また各地で散り散りとなった追光騎士団各隊の騎士のうち「セイヤの計画に賛同するもの」が集結し「ロールバック隊」として暗躍していた、てのが彼が忽然と姿を消してしまっていた理由だったのだけど、いやめちゃくちゃ頭こんがらがってきたんでいったん整理させてください←
これ主人公が両親の存在なく無限に転生を繰り返せるのは恐らく「エーテルコアが体内にあるから」であって、となると前回の秘話で彼女が「心臓に疾患を抱えていた」のは別にエーテルコアを摘出されてしまったからとかでなくたまたまで、というか今世の彼女は普通に200年生きてるし、するとそもそも地球時代に彼女のエーテルコアが散逸どころか明るみにさえなってるわけがないと思うのだけど、じゃあ本編5章エーテルコアのありかを突き止め7歳少女の心臓の波動実験をしてたあの研究員たちがまず「フィロス星人だった」ってことになりません…?
ロールバック計画の詳しい内容は今ストでは語られておらず、とは言えセイヤが「フィロス星を救うには今の時点からじゃ間に合わない」と発言することから「時間軸を移動して後進復帰をしようとしている」ことは明らかであり、またセイヤの目的が「フィロス星が永続すること」と「主人公とずっと一緒に居ること」の両立なのであれば、やらなきゃならんことは無限エネルギー源である「もうひとつのエーテルコアを造ること」、つまり暗点と同じですよね。
本編8章花浦区うろうろおじさんは「ついに化け物になってしまった」し「彼女にしか救えない」はずなのにそれをしないセイヤは「裏切者」だって言ってたけど、なにやら「急がないとフィロスの人はみんなワンダラーになっちゃうから早いとこ彼女を放り込んでくれ」って思ってる派と恐らく「完璧なコピー品を造ろう」派のロールバック隊員たちが今地球上に入り乱れてないか?
可能性としてはロールバック時他の隊員たちに明かされていたのは下手したら「ワンダラーの根源を絶つため」とかせいぜい「王室はてい良く人を星の餌にするために追光騎士団を抱えてる」「次にワンダラーにされるのは自分だったかも」くらいまでで、彼女の存在や彼女を救うことが真の目的だってところまでセイヤは打ち明けていなかったのかも知れません。
まぁ明かしちゃったら結局「じゃあ彼女を投げ入れればよくない?」ってなっちゃうからなんだろうが。
こうなってくると本編におけるエーテルコア周辺の人物のほとんどがロールバック隊員に見えてくるし、ワンチャン主人公のおばあちゃんも実は元女騎士だったりするんじゃないかとか(そんなわけ
でも王が没してるところを見るとフィロス星人の寿命は何があっても永遠ってわけじゃなさそうだし、たとえば本来であれば寿命があるはずの「地球時代に生まれてるフィロス星人」だけは星を離れたら急速に加齢してしまう、みたいな設定だったり、ロールバック隊には必ずしも元追光騎士に限らず技術者や科学者なんかも含まれていたんだとしたら有り得なくもないような。
ちなみにわたし本編4章を読んで「おばあちゃんはまるで何か思惑があってレイと彼女を敢えてひとところに引き合わせたようにも見える」なんて言ってたんやが、「ひとりで無限に生死を繰り返すことができる」って特徴は主人公にもワンチャンレイ先生にも当てはまるような気がしちゃったよね。
少なくとも黎明のレイは養父母に育てられてたが、え、レイ先生て今おとんもおかんも居る? 居たらごめんやで←
ごちゃごちゃ書いてしまったが取り敢えず前回秘話で語った「セイヤナウシカ説」が全部真逆だったってことだけは分かったよ(しろめ
どうしてわたしがむっちゃ妄想綴ったときに限って毎回全部覆されていくんだろ…
もともと人工星核になってたコアもセイヤが首輪をされる代わりに取って来たあのコアもひょっとしたら全部エーテルコアの模造品で、でもどうしても不完全だから無限とはいかなくて、だからフィロスの星核は空洞で宇宙は崩れかけ、なのかも知れませんな。
星降の森
主人公率いる精鋭先遣部隊はワンダラー被害がもっとも深刻なあの「星降の森」についに挑むことになるのだけど、王や王太子という統率者を失った騎士団はとうに団結力を失っており、精鋭部隊は孤立無援の大苦戦を強いられていた。
そして野営中に見張りをしていた主人公は森の奥に不意に現れた「セイヤの幻」を追い掛けて恐らく星の核に当たる「空洞」に足を踏み入れてしまうのだけど、そうか空洞はこうやって人間を誘き寄せるのだな?
かつてここに迷い込んでしまったであろう王妃も最期はこうして愛する人の幻を追ってワンダラーになってしまったのかも知れないね。
空洞の中はどうやら無重力空間になっていて、主人公はまるで天地がひっくり返ったように宇宙に向かって落ちていき、やがて星々が見えなくなると、「時間も空間も存在しない闇」の中で、生死の境があいまいになっていくのを感じる。
死を悟った主人公がせめて最後にもう一度会いたかったとぼんやりセイヤに想いを馳せていると、突然闇を裂くように一筋の光が差し、今度は本物のセイヤが目の前に。
このシーンもめちゃくちゃ良かったなぁ。涙
実は精鋭先遣部隊の野営地の反対側の空き地にロールバック隊の拠点があったようで、まさに空洞に落ちてしまいそうになる主人公を間一髪セイヤが救出したことでふたりはようやく200年振りの再会を果たしました。
ただし「王位継承権を放棄していつか彼女とウルル星に逃げよう」だなんて希望に満ちていた最後に別れた姿とはまるで別人のようにどこか暗い影を落としロールバック計画に没頭するセイヤは、彼女と思い出話をするどころかふたりきりになるのさえ避けているかのように見え、この200年の間にもし主人公に誰か好きな人ができていたとしても気にならない、「心から想う人がひとりでもいるのはいいこと」だなんて言ってくる。
同じ精鋭先遣部隊で部下として主人公を支えてきたキノアの計らいによってついにセイヤは自分が今「空洞へ送り込まれそうになっているある人を救おうと奔走している」とこを恐らく主人公にだけは打ち明けるのだけど、主人公は彼が救おうとしているのはかつて彼に星を贈った彼の想い人なんだろうことを悟り、彼の計画に自分は介入すべきでない、それよりも残されたフィロス星でバラバラになった騎士団を束ねもう一度ひとつにすること、彼に代わって最後までこの星を守り抜くことこそが唯一自分にできることなのだと思い至る。
そうしてロールバックの「テスト航行」が決行される前日、必要な物資を買い出しに来たセイヤについて近くの街にやって来た主人公は彼にその決意を語り、またそれを聞いたセイヤはフィロス星に古くから伝わる再来した王の伝説「数百年の空位時代を経てついに現れたある王に導かれ再び光と栄華を取り戻す」というのは「もしかしたら女王によるものだったのかも知れない」、そして本当にそうなれば今度は自分が「あんたの騎士としてここに帰って来る」と告げた。
主人公は星の形をした自分の騎士の徽章を「でも心はいつもあなたと共にある」と言ってセイヤに手渡すのだけど、「これが前にあんたがくれるって言ってた星か?」ってセイヤが聞くので、もちろん以前はそういう気持ちで星を贈りたいとは言ったものの、今は自分やフィロス星を残して去ってしまうほど大切に想う人がくれた星がセイヤにはすでにあるのだから、「そうじゃない」「あの時の言葉は撤回させて欲しい」って主人公。
セイヤはこれに「撤回しなくていい」「自分は他の人から星を受け取ったことはない」って答えるんやが、まじでプロポーズのトーンで言ってくるのつら過ぎる。涙

この瞬間にはロールバック計画は滞りなく成功して無事に戻るから待っててくれって気持ちなのかな。それともすでにこれから俺はあんたのために全宇宙を敵に回して戦うぞって腹括ってるのか…
女王即位
どういうわけかここが鬼のように割愛されていてむちゃくちゃ気になるのだけど、なんやかんやあって主人公は本当にフィロス星の女王に即位する。
スト読む限りあの日セイヤと立ち話してた「フィロス星の再来した王の伝説ってあれ女王だったのかもな」って会話を横で聞いてたさすらいの吟遊詩人みたいな人が即興で歌にして歩き回ったんでこれが民衆に広まってたって背景もあるんだろうが、即位式にそこかしこで歓喜してる人々の描写には「ついに完璧な星の餌を手中に収めた王宮がアゲアゲになって必要以上に盛大に祝福したんじゃないの」って変に勘繰ってしまうよな←
彼女がその冷たい玉座に座る日、テスト航行を終えたセイヤは約束通り筆頭聖剣騎士として主人公に会いに来てくれるのだけど、それはついにロールバック計画が決行される旅立ちの日の挨拶のためであり、また主人公は「筆頭聖剣騎士セイヤは敵を討つために戦死した」「彼の栄光を讃え最高の栄誉を与える」との告達をセイヤに約束する。
「信じてもらえないかもしれないが俺は何も変わってない」というセイヤの言葉にふと彼の剣の柄頭に目をやると括り付けられていたあの星型のチャームが先日自分が渡した「騎士の徽章」に代わっていることに主人公は気が付くのだけど、何かを聞き返すこともなく、ただ流れ星のように世界を照らしてくれた「私だけの星だった」彼が玉座の間を後にするその背中を見送った。
喪失感に駆られた主人公は星降の森で空洞に吸い込まれそうになった自分を救い出し野営地まで運んでくれたセイヤとのやり取りをひとりぼんやりと思い返すのだけど、これがもうほんとにやばくて。涙
セイヤはまだ意識混濁気味の主人公を「歩けないならおぶってやる」「いや歩けてもだ」って背負って歩いてあげてたみたいなんやが、この超カレシな表情を見ておくれよ。涙

今世で言えば200年振りの再会だけど、セイヤが疲れた彼女を「おぶって歩いてやりたい」って最初に伝えてくれた流星雨の頃から数えてこの日は一体何十万日目になるんだろう。
そうやって歩いてたらセイヤがふと空を見上げるのだけど、「どうしたの?」って聞いたら「流れ星が見えた」って答える彼の声が信じられんくらい優しい。
これから起こることを考えたら今だけはあの天然プラネタリウムの真ん中で流星を見てた幼いふたりに戻りたいって思ったのか、Evolで光を生み出して「ホタルがここに居るぞ」って言ってみたり、ウルル星は流れ星になって落ちたりしない「俺たちの星だ」って言ってくれたり、最後は世界のどこに逃げ場がなくなっても「俺のところには逃げて来ていい」だなんて語り掛けてくれるセイヤ。
ここで流れる神曲はなんて曲なんでしょうか(切実
たぶんセイジロウのストのBGMなんやが…

彼の居ないフィロス星でひとり女王となった主人公はこれを「嘘つき」「彼は出会ってから私にいくつ嘘をついただろう」って振り返ってる。
春が来れば希望があるとか、自分が見付けた星に一緒に逃げようとか、王にはなりたくないがあんたを他の奴の傍には行かせたくないだとか、会いたいと思えば帰って来るだとか。

わぁぁんなんてエピローグなんだよぉぉ(嗚咽
違うんだよ… 嘘じゃないんだよ…
セイヤはあなたの目を見て嘘は絶対に言えないんだよ。嘘を言う時は必ず伏し目になるし鼻をこしこしするんだよ。
セイヤはあのスターチスの咲く聖剣碑の前に帰ってくるつもりなんでしょ?
そして王にも騎士にもならなくていいただの男の子と女の子になって、次の春を今度こそふたり一緒に迎えたいんだよね?
そしたらもう1度彼女が本当にしたいことを聞いて、フィロス星で永遠を誓ったっていいし、ウルル星で花を眺めたっていいし、次こそは「手作り」の星を貰って、山も川も太陽も月も全部一緒に見て、疲れてても疲れてなくてもまたおぶってあげられる。
だから今臨空でもこうしてスターチスの花が咲いたら花束にして贈らずにはいられないんだよね?
花言葉調べたら「永遠に変わらない心」だったんだけど…(号泣

ホーム画面で時々セイヤが「昔誰かをおぶって星空の下を歩いたことがあるような気がする」「あんまり覚えてない」って言うんだけど、これは彼がよくやる「ま、あんたなんだけど」っていう匂わせなんだよな? キノアの言う通りタイムパラドックスで大切な思い出も少しずつ溢れてっちゃってるだなんて言わないでくれよ?
このふたりのビターエンドだけはまじで許さん絶対にハピエン迎えてくれぇぇ(厄介オタク
って寝る前に読み始めてこれ書いてたら朝方になっちまったよ。もう泣き過ぎて疲れたよ(倒