空に堕ちる
空に堕ちる

恋と深空を宗教思想史オタクがのんびり考察しています。

ネタバレを多分に含むうえ、新しく開放されたストを読むたびに考えが変わるため我ながらお門違いなこともたくさん綴ってあるのですが、プレイ記録も兼ねているため敢えてそういうものも全て残したまま書き進めております(土下座

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深夜に語る秘め事

イベント画面を覗いたらすでにアキラとカゲトを率いる彼女がシンのバースデーサプライズを決行する瞬間だったのめちゃくちゃ驚いたし、しかもシンには全部バレてることにもびっくりで、そのうえ誕生日は「今日じゃない」なんて言われてまじで目ん玉飛び出たし、結局ボスの誕生日が「4月」だってことだけ知ってる双子が初日から数えて13日目の「毎日やってりゃどこかで当たるだろう」で開催している茶番に唐突に巻き込まれてるだけだったことを知り盛大に尻もちつきました。なんてわちゃわちゃしてるんだ彼の日常は←

そういうことならと今度は正しい日付を聞き出したくて矢も楯もたまらない様子の彼女が口にするのを待たずしてシンが「それを知った彼女が何を用意してくれるのか見たい」からと本当の誕生日を自分からあっさり教えてくれたことにもたまげたが、そもそも彼が「自分の誕生日」というものを正確に把握していることがとても意外だった。誰かにお祝いしてもらっていたような幼少期が想像できないのだけど、この辺が深掘りされているようなストもどこかにあったりするのかな? ワンチャン何か転機となるような出来事を誕生と定義してその日をそう呼んでいるだけって気がしなくもないのだが、シンがどういう経緯で「4月18日」を「俺の誕生日」だと認識するようになったのかちょっと気になる。

それから5日間彼女はその「4月18日」を「どこでどう祝うべきか」考えあぐねるのだけど、数日間改めてシンを観察してみると彼が彼女に見せる姿は「臨空動物の世界」なる公式アカウントから定期的に発信されるメールマガジンに綴られた「野生動物の習性」そのものであることに気が付いて、「動物たちにとっていちばん住み心地のいい野生環境が再現されている」らしい「トーランサファリパーク」なるレジャー施設へ彼を招待しようと思い立つ。似た者同士ならそこはシンにとっても心地いい場所に違いないからって発想なのかな?

彼女の視点を介して今のふたりのやり取りを見ていたら「かっこいい」に9割振れていたシンの印象がだいぶ「かわいい」に傾いてしまったな。
シンがしょっちゅう彼女にする「贈り物」が野生動物たる彼の「真っ直ぐで情熱的な愛情表現」なんだろうことはもちろん理解していたけれど、「好戦的な獣は自分の戦利品をお気に入りの同類の仲間に贈り共に狩りをしようと誘うことがある」なんて記事には思わず笑ってしまったよ。
同類の仲間を略奪品の山へ招き入れたりキラキラした小物をプレゼントしたりする竜も大きく括れば「野生動物」であり「好戦的な獣」に分類されるかなw

それにしても、たとえば人工保育で大きくなった猛獣が人間に心を開き懐いてくれているような姿ってどうしてあんなに愛らしいのでしょうねぇ。アニマルプラネットとか観てると成獣になってやっぱり野生に目覚めてしまった彼らに人間が襲われてしまうような実話も数目にするが、それでもああして心を通わせられるような関係に憧れてしまうのは「警戒心を解いた無防備な獣」というものに何か特別な魅力があるからなんだろうなぁ。

当日を迎えるまでのシンはとにかく間もなくやって来るその日に一体どんなことが待っているのか「楽しみでたまらないんだろうな」って印象。
行動だけでなく思考パターンまでシンプルで動物的に見えるのはシンにとって「彼女を愛すること」が「いつか失うことになるかも知れない未来を不安に思うこと」にひとつも結び付かないからなのだろうなってつくづく思う。
大切な気持ちが大きければ大きいほど失う恐怖を感じるのは人間なら至極当たり前のことだけど、あるいはそれを超越してしまっているシンだからこれが起こらないのか、もしくは「生死を共にする」魂の交換や彼を最後まで「自分のもの」として絶対に手放したりしなかった彼女の愛が原子レベルで細胞に刻まれているからなのかは分からんが、お誕生日デートへの招待状をこっそり届けに来た彼女にたとえ全部分かったうえでの冗談であっても「プレゼントか?」「くれ」ってそれくらいの器でなきゃ出てこない言葉だと思うよw

そして誕生日当日、これはサファリパークで遊び倒した一日の締め括りなのかな? 「朝5時に起きて身支度を始めた疑い」をかけられるほど抜かりない準備で今日の日を迎え楽しんだシンは最後に「カエデの林」にピクニックシートを広げ彼女にバースデーカードや手作りのバースデーケーキをプレゼントしてもらうのだけど、ロウソクを吹き消す前に口にする願いが「目の前にいる彼女に永遠に自由に思い切り生きて欲しい」だったの、伝説スト雲の彼方へをこじらせまくっているわたしにはだいぶ効きました(ないてる

わたしの目には彼がエデンに囚われる彼女に「自由意志」を与えた「啓示者」サタンに見えているのでね。なんて言ったらいいかこれまた賛否ありそうなことを書いてしまうけど、「死に至る病」のキルケゴールが「不安は自由のめまい」だなんて言っていたように、「自由」って実は「不安」で「怖い」ものだったりもするものです。
さあ自由に生きてくださいと言われたとき、始めはあれをしたいこれをしたいという「欲求」に駆られると思います。でも、結局それを「なしうる能力」と「なさねばならぬ責任」を持ち合わせていなければ「自分には何ができるのか」弱い自分と徹底的に向き合わなければならなくなる。いざ自由を手に入れると弱い人間はその重みに耐えられなくなるわけです。
たとえばルネサンスの時代、それまで何百年も封建社会の中で暮らしてきたヨーロッパの庶民たちは突如与えられた広大な海のような自由に生き方が分からなくなってしまうほどの「不安」を覚え、自己の無力さを痛感し、皮肉なことに結局「信仰のみによって生きること」つまり「自由な社会から逃げて神様の従者に立ち返ること」を選んでいたりする。
つまり何が言いたいのかって? いつでも「自由」を選んで生きる彼らが眩し過ぎるってことです。涙

心寄せる住処へ

「イケメン2人」にもらった無償チケット10連分+報酬チケット10連分+石で20連回してみたところで初めての2枚抜きを体験することができました。なんかミッションも達成したぞ? びっくりありがとう。

チラ見してきたプロモーションムービーではかつて少女が垣間見た竜が心から望んでいたけれど叶うことの許されなかったあの夢の中の幸せなひと時がようやく実現されたかのようなワンシーンが流れ始めて本当にぐっときてしまったよ。例によってこちらがサファリパークで遊んでいるそのときの様子になるのかな? 誕生日にこれが叶うとは込み上げるものがある。涙

竜が少女を抱っこする場面についてもあちらのストではたくさん描写があったけど、そうかこういう感じだったのか。2人はこうやって毎日フィロス中を飛び回っていたんだな。なんだかとても納得感がある。と言うか、物理的なフィット感があるな。彼女の小尻は彼の右手にこうしてちょうどぴったり収まるサイズだったんや(殴

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