金蝕の創生
だいぶと遡ってしまうけど、レイの神託思念実装イベントのあれこれについて少し覚え書き。最終話を解放できたのが最終日の深夜1時頃だったので強烈な睡魔と戦いながらのスト読みとなりところどころ記憶が曖昧だったりもするのだが(殴、たぶん含意があってのこの表現なんじゃないか? とひとつ気になっている文言があるためそれだけ記録しておけたらと思います。

イベストは伝説の方でレイが彼女にさまざまな「文明」を授けたことでネアがますます発展しさらに輝かしい栄光へと歩み出したかのように思われたちょうどその頃、牧人の「羊毛刈り」を手伝ったことで切れ味が落ちてしまったらしい彼女の大剣の修復に必要な材料をふたりで集めに行くという小話になっていました。刃を鍛えるために必要な「天籟の泉の水」なるものを汲むためにレイが「泉の聖霊」ご所望の「低く心に響く歌声」を聴かせてくれる場面には心和まされてしまったが、その後のふたりにどんな結末が待っているのか知ってる状態でこんな微笑ましいやり取りばかり見せられたらやはり泣かずにはいられなかったよね。涙
短い旅の収穫は剣の修復に使う鉱石や泉の水だけでなく、風が強い夜に彼女と分かち合った肌触りの粗いラクダの毛のマントがとても暖かかったこと、市場で出会った村人が持っていた偽のお守りに彼女が深い祝福を注いであげたこと、砂埃に包まれた遺跡で彼女が「創造はいずれ神の特権ではなくなるのかも知れない」と練磨されゆく人の建築技術に想い馳せたこと、それから一緒に歩いた森や谷や砂漠や山すべてが「私の思い出」だとレイが語るので、きっとこれからひとりネアを離れる彼の選択は不退転の決意だったのだろうと思わされる反面、権命の石に名前を刻んだかつて誓い合った通り「これからもさらにたくさんの場所を一緒に旅する」ことを最後に約束してくれたのは、やっぱり離れたくない想いの表れのようでもあり、あるいは藁にも縋るような僅かな望みを本当はまだ諦めていない力強さみたいなものも個人的には感じてしまいましたねぇ(ないてる

最後はネアの人々が守護神たる彼女に捧げる祈りの言葉を以ってストーリーは締め括られるのだが、終盤に登場する「乳と蜜」の流れる地で「麦と塩」を捧げるとは、聖書に触れたことのある方なら恐らく耳にタコができるほど繰り返し聞かされてきた一節ではなかろうか。
伝説の方では「ネアの守護神とはシュメールの古代都市ウルクの守護神たる愛と戦の女神イナンナがモデルなんじゃないか」と感想綴ってしまったが、実はこのイナンナは文明の発展と共に紀元前千年頃にはオリエント全域で祀られる「星を司る女神」となり、さらに「麦と塩」を捧げる「乳と蜜」の流れる地で「ある民族」に出会ったことが切っ掛けで後世「古代神たちの去った地」にまるで神に成り代わったかのように振る舞う人間(皇帝)が新たに作り出した「偽りの信仰」に支配された世界で歴史的潮流に巻き込まれやがて「悪魔」と呼ばれるようになり、身勝手な人間たちの手で性別を改変され、名前も「アスタロト」とラテン語で男性名へ改められ、まるで新たに誕生した別の存在であるかのようなそれと長らく同一視されてきたという複雑な歴史を持っていたりする。
深読みかも知れないが「乳と蜜」「麦と塩」と聞くと「全部忠実に再現してますよ」と言われているような気になるよ。もしかして「ネアの守護神の物語」とふたりが元いた世界「永遠の郷での物語」はまるで「聖書時代史」と「西ヨーロッパ教会史」そのものに当てはまるような構成になっていて、これに準じて「最高神アスタ」もその神格を得るまではたとえば「エーテルコア」や「深空エネルギー」のような彼女という生命体が「偽りの信仰」と「身勝手な人間たち」によって改変され「冥き帰らざる地」のような冥界の主もとい「悪魔」として誕生してしまった「アスタロト」だったって話なのかな?
思い返せば本編5部1章「アーテーの泉」とは彼女がいなければ「模倣品に過ぎない」なんて言われたが、宗教史上悪魔アスタロトはそれこそ女神イナンナの「模倣品」と言って差し支えない生まれ方をしてるので、永遠の郷にも「アスタロトの泉」的な同じような計画があったとか(いいえ
うーんこの端折り方だとちょっと誤解を招く可能性がありそうな。反論したいような気持ちになってしまったクリスチャンの方がいらっしゃいましたら誠に申し訳ございません。今すぐ弁明したいけどたぶんここでは語り切れないのでいつか時間があったらまた別記事で改めて言い訳させてください(殴




イベントトークで印象に残ってるのはやっぱりこれかな。この口は食事をするためだけじゃなく言葉を伝えるためのもの、そして彼女にキスをするためのもの。レイと居る彼女は特に天真爛漫で少女のような無邪気な可愛さがあるよね。常に「可愛くてたまらないもの」を見るような彼の眼差しに捕らえられてそうなるのか、さらにそんな彼女のペースに巻き込まれたレイが相乗効果で同じく可愛くなってしまうのもまた目を細めて見守りたくなる光景である。

限定願う「時と世界の境界」は一度すり抜けて規定回数がリセットされてしまった瞬間本気で絶望したね。思い返せば沫雪思念の山に隠る霊跡でもまったく同じことが起こったな。レイの日位思念が実装されるたびに恋と深空のイベガチャにもしっかりすり抜けがあることを思い出させてもらってる。無償石ほぼ溶けたけど来てくれてありがとうね(嗚咽