空に堕ちる
空に堕ちる

恋と深空を宗教思想史オタクがのんびり考察しています。

ネタバレを多分に含むうえ、新しく開放されたストを読むたびに考えが変わるため我ながらお門違いなこともたくさん綴ってあるのですが、プレイ記録も兼ねているため敢えてそういうものも全て残したまま書き進めております(土下座

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夢の亀裂

Akso病院レイの執務室をお弁当やら差し入れやら持ってちょいちょい訪ねているらしい主人公はある日苦しげな表情でデスクに身を伏せ浅い眠りのさなかどうやら酷くうなされている様子の彼の姿を目撃する。

音声ドラマなのではっきりとは分からんが恐らくレイは終わらない冬孤独な灯火でちらり語られた自身のEvol暴走により主人公ちゃんを「危うく死なせてしまうところだった」あの日の夢を見てるんじゃないかって雰囲気で、ファン元院長が「お前のせいじゃない」「彼女は元気だ」「そんなことをしたらお前たちはもう二度と、」なんて言い掛けているそのバックで何かが軋んで爆発してるような効果音がこだましている、みたいな悪夢でした。

孤独な灯火でレイから彼女の話を聞いたときファンは特別深掘りしなかったがよくよく考えたら第35期医学部新入生宣誓式で初めてレイに出会うより約6年前埃の中で描かれた2034年時点ですでに主人公の症状は知ってるし下手したら主治医やってるんだもんな。やっぱりいろいろとご存じなのかも知れん。

「そんなことをしたらお前たちはもう二度と」ってのは雪まみれの階段ラスト「私欲が雪崩のように押し寄せたとき」レイが選び取るかも知れない「最後の選択肢」を指しているのだろうか。

うーんもしかしてレイと主人公は表裏一体の関係で「共存」ということができない運命にあって、ひょっとしたら彼は「自分の心臓と引き換えに」彼女の心臓を救おうとしているのかもってくらい切羽詰まったニュアンスでわたしには伝わってきたのだけど、飛躍し過ぎかなぁ。

永久のレイの伝説が分からないんであれだけど、今のところわたしには彼が「エーテルコアによってひとりで無限に生死を繰り返すことができる」主人公に限りなく近い存在であるかのように見えてるし、たとえば彼のEvolは一見彼自身に襲い掛かっているようで実は常に彼女に向かって暴走していてそれをとんでもない精神力で制御していたりするんじゃないかとか、あるいは代わりに自分に向けることで収めている、最終自分の心臓を突くことで彼女を守ることができる、みたいな話なんじゃないかとか思っちゃったな。なんとなくね(てきとう

悪夢から目覚めたレイは無意識に彼女の手を握っているのだけどその手はびっくりするほど冷たくてオフィスの窓には「霜が張ってる」って言うんですよね。何やら睡眠中にもEvol暴走してそうやが…

主人公ちゃんにぎゅっとしてもらい、ヒーリングティーと安眠アプリの睡眠瞑想法を実践してもらってほんの束の間ぐっすり眠れたらしいレイ先生は今度は彼女が眠るまで「ずっと傍にいる」って言ってくれるんだけど、なんだかいろんな不安が拭えないようなストだったな。

レイ先生には幸せになって欲しいんだ切実に…