空に堕ちる
空に堕ちる

恋と深空を宗教思想史オタクがのんびり考察しています。

ネタバレを多分に含むうえ、新しく開放されたストを読むたびに考えが変わるため我ながらお門違いなこともたくさん綴ってあるのですが、プレイ記録も兼ねているため敢えてそういうものも全て残したまま書き進めております(土下座

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夢を聴く

氷の湖の岸辺でイバラに巻き付かれ身動きが取れず凍え死にそうなふたり。これアストライアー聖騎士学校の「期末試験」らしいんやが、いや控えめに言って鬼畜過ぎるだろ…

「このイバラはどんどんきつく締まるかも知れない」「俺たちはここで死ぬのかも」と低い声で語るセイヤに主人公が怯えた様子を見せると彼むっちゃおかしそうに笑うのだけど、もしかしてセイヤが怖い話ばかりするようになったのはこの時の反応があまりにかわいくて味しめてしまったからなのか?←

試験は明日で終わるから今のうちに少し寝ておこうってことで、セイヤはアストライアー生徒手帳第4条「学友同士助け合うこと」なる校則に従い「仲間の枕代わりになることも助け合いのうちだ」「俺に寄りかかれ」と彼女を自分にもたれさせ温めてやるのだけど、フルダミヘで完全に寄りかかったつもりになって聴いてたのにこうして改めてスチル確認するとむしろセイヤの方が寄りかかって寝ているように見えるよな(殴

このスチルは原始キリスト教のアダムとイブがモチーフなのかな。イバラはアダムが神の言い付けに背き妻であるイブに耳を傾け聞き従った責め苦として与えられた「罰」なのだけど、なんとなくセイヤの来し方行く末には通ずるものがある気がする。

するともうひとつわたしが一生手に入れることができない永久レイの星4思念に「預言」ってのがあるみたいなんやが、これにも同じように「イバラ」が描かれているのが気になり始めちゃったよね。

預言はむっちゃ平たく言うと「神様のご計画を映像で見れる」ことなのだけど、キリスト教的な概念で言えば「悔い改めること」や「慰めること」もこれに当てはまったりする。永久のレイは「預言者」なのかな?
個人的には黎明のレイが黙示録の預言者ヨハネに見えてるんで大いに納得なんですが、こうして人間の罪を象徴するイバラに巻かれているところを見るとたとえば「雪山の死神」に抗わんとする終わらない冬医者レイのように己の使命を貫いてついに「死神の意に背いてしまった預言者」だったりするのかも知れませんね。

ひたすら妄想だけど、雪まみれの階段レイが彼女を救うために「最後の選択肢」なるものを切り札にしているかのような描写があったのは「それを果たしたもうひとりの自分」「預言者レイ」をすでに夢で見て知っているからってことなのかも。

ちなみにこの2枚のスチル「イバラ」だけじゃなく「氷」も共通してるように見えるけど、ワンチャンセイヤとレイの伝説には何かしら繋がりがあって、すると長恒山と星降の森もやっぱりどこかしら関連するものがあったりするのかも知れない…?