空に堕ちる
空に堕ちる

恋と深空を宗教思想史オタクがのんびり考察しています。

ネタバレを多分に含むうえ、新しく開放されたストを読むたびに考えが変わるため我ながらお門違いなこともたくさん綴ってあるのですが、プレイ記録も兼ねているため敢えてそういうものも全て残したまま書き進めております(土下座

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2章 最初の任務

霊空行動部機動先遣隊員として初めての出勤日。部の拠点は臨空市内にある20階建てのオフィスビルで、各部隊の執務スペースや模擬訓練場、研究室や資料室なんかも備えられているらしい。先遣隊があるなら本隊もあるのかな?

また、ハンターがいつも手首に巻いてるワンダラーのエネルギー探知器みたいな装置には「各部隊との通信機能」や「睡眠計測機能」的なものまで搭載されているようで、出社時にこれを小型ロボくんに読み込ませると、記録された睡眠時間や睡眠の質をスキャンして解析、半ば強引に「安眠サプリ」まで提供してもらえる。なんというハイテクおかん←
前章ラスト、空に現れて消えた目玉の一件で朝方まで周辺を巡視していたらしい主人公、昨夜はあまり眠れなかったみたいですね。

結局何も収穫は得られなかったようだけど、一応目玉も「ワンダラーに関係する何かなんじゃないか」ってことで、タイミングよくたまたま近くに居た「シアン」という眼鏡の分析隊員に事情を説明して詳しく調査してもらえる運びとなりました。
シアンは恐らく定時よりだいぶ早めに出勤して例の基地跡の「伏影」についてなにやら調べ作業をしてくれてたみたいなんで、いろいろと信頼できそう。

知能型ワンダラー

深空ハンターの任務はあちこちから寄せられた膨大な依頼データを「データセンター」というところが一括で管理、一件ずつ適任者に割り当てられ個別に送られてくる、というマッチングシステムになっている。

今回主人公の元に届いた任務は臨空市郊外に邸宅を構える「レーウィン」という有名なアートコレクターが謎の「意識障害」に見舞われているため「家の中に知能型のワンダラーが潜んでいないか調査して欲しい」「居たら倒して欲しい」というもの。

「知能型のワンダラー」ってのがいるんですねぇ。
意識に攻撃してくるって意味での「知能型」なんでしょうか。
依頼主はレーウィンの「執事」ってことみたいだけど、一通り調べてみて原因が分からないような身体症状はだいたい「ワンダラーのしわざかも」って考えられるのがこの世界の一般なのかな?

早速現場に急行する主人公。急斜面急カーブの険しい山道をバイクで走っていると、偶然にも「家主の招待を受け同じくレーウィン邸に向かってる」というレイが「車をエンストさせて立往生してる」場面に遭遇。「仕方なく後ろに乗っけてあげる」なんて可愛らしいシーンも挟みつつ、人里離れた山奥にある目的地に一緒に到着するふたり(なかよし

屋敷内を調査させてもらうと、所有する美術品の多くが展示されているという「コレクションルーム」から「特異エネルギー」を感知、潜伏していた知能型ワンダラーは「危険レベルB」とのことで、「氷のEvolver」でもあるレイと共闘しこれを掃討、部屋で倒れていたレーウィンは一応病院には運ばれましたが、どうやら「ワンダラーを目撃したショックで気絶した」ってことだったみたいです。
うーん結局どの辺が「知能型」だったのかイマイチ分からなかったな(アホ

てか、レイ先生はEvolverとは言え本職は医者なのに深空ハンターの主人公とほとんど互角に戦えるんだね。氷柱をひとつ繰り出すたびにくるりとターンするとっても華麗な戦闘スタイルでした←

赤い海の絵画

ワンダラーは消滅し、初任務は無事に完了したものの、どこか「いやな感じ」を拭えない主人公。再度部屋を見渡してみると、青く透き通る海の果てに「血のような暗い赤」が描かれた不思議な油絵が目に留まり、ふと気になって「共鳴」を試みる。

絵には探知器さえ反応しないほどのごく微量な特異エネルギーが付着していて、どうやらこれが「人に幻覚を見せる」ことができるらしく、主人公は指先で額縁に触れたほんのひと時、そこではないどこか「不思議な空間」へと引き込まれていく。

それはただ広い海で、視点の主は恐らく海面に立っているのだけど、振り返ると岸辺には岩に座る少女がひとり、「笑顔とも泣き顔とも見て取れる表情」で、「賛美のような嘆きのような歌」を歌っている、というイメージ。

部屋にワンダラーが潜伏していたのもレーウィンが意識障害を起こしたのも「原因はすべてこの油絵にあったのではないか」と考え至った主人公はこれを協会に報告、絵は回収され分析隊に回されることになりましたが、いや分析隊って思ってたよりめちゃくちゃ激務だな? 心配だよモモコが←

レーウィンって何者?

コレクションルームにワンダラーが現れる直前、主人公はレーウィンとレイの会話を部屋の外でこっそりと立ち聞きしてしまうんですが、はっきり言ってこれがめちゃくちゃに怪しい。

レーウィンは表向きにはレイを優秀な外科医として「杉徳医療」という機関に引き入れようと口説いているいわゆる「ヘッドハンター」なんですが、レイがあまりにものらりくらりかわすんで、最後は切り札のように「なぜ自分が1年経っても死ななかったのか興味はないか」って問うんですよ(怯

どうやらレーウィンはレイの元患者のようで、たぶん「1年間生きられるかどうか分からない」ような重篤な病に冒されていたのだと思われる。
レイは「遠隔検測装置」なるものを用いてレーウィンの体調がみるみる回復していることや身体年齢が実年齢よりはるかに若くなっていることを目の当たりにしてはいたものの、恐らくこれまでにもすでに何度かこの引き抜きを断っているようで、「今日ここに来たのは意識障害の症状が心配だったからだ」と固い姿勢。
「あなたが到達した成功は出発点に過ぎないかも知れない」という誘い文句には、「みなさんが終着点に辿り着いたときは道端から拍手を送りたい」だなんて、まるで「杉徳医療」がレイの医師としての「倫理観に反している」とでも言いたげな切り返しではないか…? (深読み

実は、レーウィンの邸宅には入ってすぐロビーのところにまるで「人魚の骨格標本」のような巨大なアート作品が飾られているのだけど、主人公はこれをやたらと「奇妙」だとか「不気味」だとかってピックするんですよね。まぁ不気味っちゃ不気味なのかな? 特に若い女子には←

ワンチャン「人魚の肉を食べて不老不死になるけど最後は溺れ死ぬ」という日本伝承「八百比丘尼」をもじっていたりするのかなぁ。骨格標本は「杉徳医療の研究」、赤い海の絵画は「その末路」を暗に意味していたりして。

なんて与太話はさて置き、わたし途中までレーウィンは完全に「おじいさん」なんだと思い込んで読んでいたんですが(なぜ、レイがレスキューヘリを要請する下りで「39歳意識不明の男性」って言うからびっくりしちゃったよ。その若さで名の知れたトップコレクターであり、富裕層であり、いざとなったら最先端の医療機関に「レイのための研究室」や「レイのためのポスト」をちゃちゃっと用意できるような権力まで持っているなんてさ。レーウィンって何者? (しつこい

Flux

翌日、例の油絵の出品元を訪ねることになる主人公。付着した特異エネルギーはあまりに微弱なため分析には時間が掛かる、とのことですが、絵画は元「トウ」という人物が運営する「Flux」というアートギャラリーで展示されていたものであり、またその作者は「100年にひとりの逸材」とも評される世界的アーティスト「ホムラ」である、というところまでは割り出して、協会が調査協力を依頼してくれていたみたい。

Fluxは臨空市中心部の一等地にそびえ立つ白い建物の最上階にあり、展示室内は飾り気のないシンプルな装い、展示品ごとにAIによるボイスガイドが流れるというシステムになっている。

どうやらここは「ホムラの個展」ってことみたいなんですが、彼の作品はひたすら「海」に関するものばかり、絵の解説は「暖かい海面に恋焦がれた深海の生物たちが浜にやってくる」だとか、「見たことのない太陽を見たがって日の出まで帰らないやつもいる」だとか、芸術的感性皆無のわたしにはとにかく難解←

レーウィンに買い取られた例の油絵はホログラム技術を用いた3次元像として鑑賞できるようになっており、作者が子どもの頃に見た「魚になる夢を再現したもの」であること、その夢の中で「深海から海面に辿り着くと海水が赤く染まっていた」「しかし見たままの赤は長い試行錯誤のすえ結局再現できなかった」というような背景が語られました(なんか怖い

トウ

アートギャラリーFluxのオーナーであり、画家ホムラのアーティストマネージャーとして彼のあらゆる芸術活動やビジネスの舵取りをしているらしいめちゃ敏腕ぽいハンサム男子。

油絵についての聞き込みでは、「ホムラが自身の作品の価値や話題性を高めるために何か仕込んだのではないか」という単刀直入な質問に対し、「そんなことは有り得ない」「逆にそれくらい作品を売り込むことに貪欲であって欲しいくらい」だと、呆れながらも笑ってしまうトウ。
まぁ、職人とは往にして富を築くことには無関心ですからねぇ。彼らはいいものを造ることにただ夢中でいられたらそれでいいのです(だまれ

そんな調子で恐らく作品のPRや販売には非協力的なホムラ、「今日は体調が優れない」「家の中にワンダラーが居るかも知れない」なんて苦しい言い訳を並べてはアトリエに引きこもってしまうためほとほと手を焼いている、なんて話に発展し、深空ハンターである主人公が「本当にワンダラーが潜んでいないか調査しに行く」という名目で、「なかなか人に会いたがらない」という彼に面会をさせてもらえる流れに。

ホムラ

「白砂湾」という海の小島にある自宅兼アトリエに暮らす著名な画家。トウさんが「勝手に入っていい」って言うんで遠慮なくそうさせてもらったけど、案の定彼は制作活動に没頭してました。いや邪魔してしまうの申し訳なさ過ぎるんやが…(震

と言いつつも構わず声を掛け詳しく話を聞いてみると、結論あの絵に付着していた微量の特異エネルギーは彼が絵の具の顔料として砕いて使った「真っ赤な珊瑚」に起因していたらしいことが分かるんですが、ちょっとこの辺次から次へとなんか不可思議な現象が巻き起こってるんでいったん整理させてください←

まず、ホムラはたとえその珊瑚から特異エネルギーの波動が感知されたからとて本当にそれが幻覚や意識障害の要因となり得るのか「自分に確かめさせて欲しい」と主張、どこに隠し持っていたのか矢のような速さで突然短剣を構えたかと思えば自らの指を傷付け、したたる血を数滴珊瑚に垂らす、みたいな一連のアクションをほんの瞬きの間に完了させるんですよね。すると間もなく珊瑚が焼けるように熱を帯び始め、次の瞬間には青い魚の「幻影」が現れる。

これにより珊瑚から感知される波動はさらに強力なものになって、たぶんその波動に呼び寄せられたであろうワンダラーが出現するのだけど、どうやらホムラは「炎のEvolver」であり、恐らく過去にも何度かワンダラーとは戦ったことがあるような口ぶりで、倒した後もなんら特別な出来事に遭遇したような素振りはなく、最後には「だからあのナイフで怪我をしたときに変な音がしたのか」って勝手に納得してるんですが、待って、置いてかないで←

いや、確かにホムラは「部屋で時画用紙を噛むような音が聞こえる」とは言っていたのだけど、「上の階か下の階か」「いや建物の中か外か」なんて不真面目な調子だったから、きっと適当に話終わらせて早く制作に戻りたいんだよなって思って、聞き流しちゃってたよ(最低
てか、「あのナイフ」ってどのナイフ?
今持ってる短剣のことを言ってるなら「あの」じゃなくて「このナイフ」だよな…
そもそもこの現象は「赤い珊瑚」と「血」によって引き起こされたのではないの?
ナイフが主役だったの? (混乱

いずれにしても、この珊瑚が何かに反応して幻影を放つことは間違いなさそうなので、採取場所を聞き出して調査を進めたい主人公。これに対しホムラは、「そんなことをして現地が封鎖されてしまっては困る」「ただし代わりの原料が手に入れば問題ない」ということで、臨空市内のどこか海辺で同じような赤い珊瑚を採りに行くのに「主人公がボディーガードとして同行すること」を条件に、この一件への調査協力を約束してくれました。

ちなみにアプリの仕様上、すでにわたしはこのホムラくんともいくらかやり取りをしているわけですが、攻略キャラとしては今のところ個人的に彼がいちばん「読めない子」って印象かも知れません。
底の知れなさと言うか、得体の知れなさと言うか、常に独自の感性と独特の世界観の中を生きている風で、一見糸の切れた凧のような人にも見えるのだけれど、時何か物凄く大きくて怖いものに縛られているかのようでもあり、かと思えば心底幸せそうに彼方を飛び回っていたり、無垢であり、無邪気であり、でも言葉の端からやっぱり根はどこか厭世的で、鬱屈していて、サイコパスみも感じます(殴
恋人として彼の隣に居る人が常識人であれば、きっとその人は毎日飽きることなく新しい発見の連続なんだろうけど、一方でいつまでも彼の核心には触れることができないもどかしさを感じ続けることにもなるんじゃないかな。
ひと言で表すならこれが「芸術家」ってことなんだろう…

リモリアの伝説

実は主人公とホムラはこの日が初対面ではなく、数日前に晴空広場で露店営業をしている「金魚すくいの出店」の前で一度出会っているんですよね。
その時ホムラは生けすの金魚について「これはリモリアの伝説に出てくる焔尾魚(えんびぎょ)という魚」であり「海を離れたら1週間も生きられない」ということを教えてくれるのだけど、アプリの用語集で改めて「リモリア」って確認したら、「解読困難な先進科学技術」によって繁栄した「古代海洋文明」だって書いてありました。
しかも、2034年臨空市南東の遠海で海底に「リモリアの遺跡」である「城塞」が発見されて以降、「伝説」ではなく「本当に栄えていた文明だった」ってことになってると。

わーん宇宙科学だけじゃなく海洋工学とかの話にもなってくるってわけ? 涙
わたしゃ生粋の文系なんだよ…(しらん

ただ、そういうことならあの赤い珊瑚は本当は珊瑚じゃなくて、たとえば人の血液の中にある何かしらの成分と結合して反応を起こすような、現代では解明されていないその文明の科学技術で生成された謎物質なのかも知れないよね。
よく見るとあの「幻影」は「焔尾魚」にとてもよく似ているし。

ついでに「古代リモリア人は絵画や文学、彫刻、音楽など芸術面に長けていた」ってな記述もあったんで、芸術家であるホムラがその道の探究のすえにそんな彼らの「海」に慕情を抱くようになった、というのもなんとなく納得。
正直始めはこんなに海に執心している彼がどうして「炎」のEvolverなのかなってのも不思議だったんだけど、同じ「焔」の名を持つお魚さんがいたんですねぇ。

領飛商業センター駅

ホムラとの面会を終え、白砂湾から都心部へ電車に乗って帰宅中、もうまもなく「領飛商業センター駅」に到着という地点で、恐らく特異エネルギーの爆破音と共に駅周辺にワンダラーが出現、急迫した状況に慌てて乗客を避難誘導しつつ、これに応戦する主人公。

同時刻、同じく領飛商業センター駅前の自販機でのんびりドリンクを購入しているセイヤは、なにやら周囲が騒がしいことに動じる様子もなく、「付近で戦闘中のパートナーに協力して欲しい」「パーソナル情報は後に共有する」というミナミからの緊迫した応援要請を受け、今まさに目の前でワンダラーを追って電車の車両から飛び出し高層ビルに跳ね上がって行く主人公を泰然と眺めながら、「情報共有は不要です」「俺たちは初対面じゃありません」なんて答えてる。

わたしセイヤのこの肝の太さなにげにめちゃくちゃツボなんだよなw
こっちがどれだけ焦っていても常に間の抜けたキョトン顔で落ち着き払ってこっちを見てるのかわいくてたまらんのやが(癒

前章でのやり取りから擬装ハンターであることは間違いないと思うけど、一応ちゃんと霊空で仕事しててミナミさんとも普通にやり取りあるんだね。
どうやら主人公の「共鳴」のEvolに特別期待している様子のミナミは「彼女の力は必ずあなたが守らなければならない」と強い口調で彼に命じるのだけど、「彼女は守られる必要なんてなさそうですよ」ってつれない返答のセイヤ。
いや来てくれへんのかいw