凝雪の章
ハンター選抜試験を間近に控えたある日、ハードなトレーニングを終え遅い昼食を摂るために立ち寄ったレストランが満席で、偶然居合わせたレイに声を掛け相席させてもらえることになった主人公。
レイとはつい先日患者とその主治医として再会したばかりの頃みたいで、「いい天気ですね…?」「ああ」なんてとっても気まずそうな会話が今となってはちょっぴり新鮮。思い返せば小さい頃も「あまり喋ってはくれなかった」そうです。
とは言えそうして互いに過去を思い起こし徐々に会話が弾んでいくふたり。
あるときレイがEvolで作った溶けない氷を箱に入れてプレゼントしてくれたことがあったみたいなんですが、これは前の日に水族館で大好きなアザラシから氷を投げつけられ気を悪くしていた自分をからかうためにやったことに違いないと主人公は根に持っている様子。
食事を終え店を出ると、レイは思い立ったかのようになにやら氷で玉を作り、ちょいちょいと顔を描いて、そっと手渡してくれました。




「今ならただの氷とは思わないだろう」と渡してくれたそれは、どこからどう見てもはちゃめちゃにかわいい小さな氷のアザラシ(癒
どうやら彼が過去に贈った氷玉は、からかうためでなく元気付けるために作ってくれたアザラシのつもりだったみたいですね。もしかしたら昔はまだそこまで器用には作れなくて見た目ただの氷玉になっちゃってたのかもだけど。
「私はお前をからかったことなど一度もない」とは言ってましたが、ああこのレイの一見分かりにくい計り知れない優しさと包容力と器のデカさが本当にちゃんと余すところなくしっかりと主人公ちゃんに伝わっているのかどうか、わたし時々心配になっちゃうよ(余計なお世話おばさん
ちなみにレイは嗜好が安定しているため幼い頃から今日に至るまでニンジンは一切口にしません←
窓の外のにゃんこに手を伸ばすけど威嚇されて逃げられたり、その後少し寂し気にこっそりと猫の雪玉を作ったりしてるのも可哀想でかわいかったなw
主人公のおばあちゃんがまた近々レイと「一緒に食事をしたい」と話してるって聞いて返答に詰まっていたように見えたのは恐らく4章回想にあった通り彼女の余命を知っていたからだったとして、どうやら主人公を水族館に連れて行ってくれたその翌日から「黙っていなくなってしまっていた」らしいのはどういうことだったのか、少し気になりましたねぇ。