空に堕ちる
空に堕ちる

恋と深空を宗教思想史オタクがのんびり考察しています。

ネタバレを多分に含むうえ、新しく開放されたストを読むたびに考えが変わるため我ながらお門違いなこともたくさん綴ってあるのですが、プレイ記録も兼ねているため敢えてそういうものも全て残したまま書き進めております(土下座

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埃の中

わたしが長らく「花浦区うろうろおじさん」と呼んでいた男にようやく固有名詞が登場しました。なんと「ハンチングハット」です。
メイン4章では黒塗りシルエットのみの出演でしたがぶっちゃけどう見ても「野球帽」です←

ただ、今後は「ハンチング」って呼ばせていただきたいと思います(深

ハンチング

こちらのストは花浦区夕照通り502号爆発事件直後、ハンチングが現場で回収したまだ焦げ臭い黒いファイルから主人公の実験資料を「レインウェア」に手渡し、代わりに謎の薬剤を受け取るという一幕が描かれているのですが、ははーんようやくちょっと読めてきたぞ(おそい

本編8章セイヤが言ってた「不介入原則」ってそゆことね? 要はロールバック隊は過去に行くけど史実が変わってしまうようなところにまで介入するのはやめようねっていう取り決めがあったってことね。

で、それを破ったハンチングは恐らくフィロスから持ち込んだ知識や情報をEVERに吹き込み彼らがエーテルコアを利用することで「化け物になった自分が救われる」と画策してたのでしょう。

じゃあ裂空災変の深空トンネルも本当に星の来処で見解した通り「地球時代の誰かが何かしらのやり口でセイヤのワームホール生成技術を手に入れてしまった」ってことなのかも知れません。
つまりこの時代にワンダラーを連れてくることでコアテクノロジーを会得させるために200年間のどこかのタイミングでハンチングがEVERに流してたっていう。
すると流星雨の方の未来はざっくり2034年を境に黎明の方の未来に書き換わっちゃってるってわけか。

てか結局ハンチングはなんで「化け物」だったんだろう。このストでも見た目にそぐわず声だけめっちゃ年老いている若者って描写だし「手」も乾いて老いてるらしいけど、本当に最後の地球時代から生きてたフィロス星人でフィロスを離れたからこうなっちゃったのかなぁ。

いずれにしてもハンチングはとにかく早くEVERに彼女を手に入れてもらいたいみたいで、「彼女を狙ってるのはEVERだけじゃないから先にそっちをどうにかしないと」ってスタンスのレインウェアを「彼女が成長する前に手に入れろ」「成長すればEVERは損失を被ることになる」ってなんかめちゃくちゃ急かしてる。

これも不思議だよな…?
海神の方は「まだ完璧じゃない」「完璧にしてからじゃないと」って言うのにハンチングは「成長させちゃ駄目だ」って言うんだもん。
金砂の海では「海神の心」がまんまエーテルコアを指してるのかと思ったんやがもしかしたら全くの別もんなのかもって気もしてきたぞ。

ちなみにこちらのレインウェアは砂に沈む遺跡のレインウェアとはまた別人なのでしょう。
あの「キレ者」感はどこにもないし、むしろ「あんたのとこのセイヤとかいう王子も彼女をずっと守ってるだろ」「セイヤも始末できればいいんだが」てなことを口走り、激高したハンチングに喉を切られて「セイヤは殺せないがお前を処理することは私ひとりでもできる」などと脅され、その後負け惜しみのように呟くセリフも「偉そうに、何がロールバッカーだ」「生まれた年で言えば俺はご先祖様だぞ」なんてちょっぴりマヌケです(やめとけ

ただ、ハンチングに渡した何かの薬剤には「副産物」なるものが混入されていたらしく、このロールバッカーを薬で制御できればセイヤも制御できる、そうなればこのレインウェアは他のレインウェアたちを出し抜いて計画の核心に触れることができる、なんて言ってるんだよな。
つまりはまだ核心には触れてないしハンチングは8章路地裏で光に貫かれ闇に消えたけど、引き続きEVERはセイヤを制御するつもりだしその計画に何らかの形で組み込んでるってことだよね。

レインウェアは「それは偉大な愛の計画なのではないか」「彼女にセイヤの力を吸収させる」「そしてセイヤも喜んで自分の全てを彼女に捧げる」とかっていろいろ思い巡らせてひとり感動してましたが、うーんこれがどこまで的を射てるのかはまだ分かりませんねぇ。

ユニコーン

ハンチングが回収してレインウェアに手渡した主人公の実験資料は彼女の祖母スエによる計4ページの手記であり、始めの2ページはスエが「ガイア研究センターUnicornチーム」という研究チームにおいて「研究員兼チームリーダー」として残したエーテルコアの観察記録になっていました。

ガイア研究センターってのが元どういう機関だったのかは判然としないがこの頃は投資主としてがっつりEVERが関与しており「研究対象に感情移入することは許されない」という厳しい規則が定められ「Unicorn」と呼ばれるある少女の観察を「生命形態プロジェクト」として与えられたチームが発足するのだけれど、リーダーであるスエはこれが単なる科学研究の目的ではない、おそらく背後にはもっと大きな計画があるだろうことを薄感じていた、らしい。

と言うか、ユニコーンと聞いてめちゃくちゃ鳥肌立ってしまった。やはり聖書なんだな? ユニコーンは福音書でいちばん重要な「聖処女マリア」のメタファーなんだぞ。エーテルコアは「神の母体」とか「宇宙の母体」って意味でのそれなのかも知れん。てことは、やっぱり誰かからもらったものとかじゃなくて最初から最後まで主人公由来のものなんだよぜったい(おちつけ

しかもさ画面戻るとここにめっちゃユニコーンのアイコン散りばめられてるんだけどこんなの前からあった?←

記録によればある時ある研究員による誤操作でUnicornの各エネルギーが急激に上昇、体内で激しいエネルギー爆発が発生しバイタルサインが消失、心肺停止となって一度は死亡が確認されるのだけど、翌日モニターは再び動き始め、心拍、自発呼吸、脳活動などすべてが回復、つまり「一度死んで生き返った」と思えるような各数値の推移が見られた。
それはまるで「進化する星が爆発の中で新たに生まれたよう」だったらしい。

新たに生まれたUnicornは心肺停止以前の意識と記憶がリセットされており、スエのことも他の研究員のこともまるで分からなくなっているのだけど、能力テストのためにスエが絵本や文字の書かれたカードを与えてみると、同年代の子どもたちの平均的な能力をあらゆる面で上回り、知識の吸収と理解もより速く深いことが分かった。

心臓に新たに発生した未知の元素で構成されている不明物質を発見したのは「一度死んで生き返った」このタイミングであり、本編5章ファンの推測通りこれは研究員たちによりエーテルコアと名付けられた。

その現象が本当に「生命蘇生」なのか確認しなければならないが、実験に必要なプロセスとして「彼女をもう一度殺す」べきか、研究室には投票箱が置かれスエは最後まで投票できなかったのだけれど、結局結果は賛成多数となり「Unicornを殺す実験」が始まった。
感情移入が許されないとは言えスエは少女がもう二度と目覚めないかも知れないと考えると恐ろしく、また無事に目覚めた彼女に謝りたいのに「何も覚えていない」ことがなお心苦しかった。

エーテルコアエネルギーは「再び覚醒すると共に強くなっていく」とも書いてありましたが、本編5章スエが主人公に残した「全12回分のエーテルコアの波動記録」ってこれ「12回死んで生き返ってる」ってこと、なのかな?

また聖書の話でほんまごめんけどイスラエルの12部族の祖から「12」って「神聖数字」なんですよね。新約聖書だと「12使徒」ってのもおる。ぶっちゃけレイの「12歳」からちょっと片隅にはあったのだけど…
部族も使徒も試験前は全員覚えたなぁ。もう思い出せないが(しらん

おばあちゃん

2034年裂空災変によりガイア研究センターは深刻な被害を受けスエが救出されたときUnicornは行方不明となっていたが、災変がようやく終息する頃ついにある避難所で彼女を発見し声を掛ける。

どういうわけか手を握ると彼女はスエを「おばあちゃん」と呼び「一緒に帰るか」尋ねれば笑顔で頷くのだけど、スエは彼女にそんな呼び名を教えたことはないし今までにも一度も呼んだことはない、それどころか研究所でスエと共に過ごしていた記憶さえ一切残っていない様子なのだが、これは本能的に信頼と親近感を感じどこかに存在していた忘れ去られた過去が何らかの形で結びついているのかも知れない、と考え至るスエ。

観察用キャビンに彼女を押し込める瞬間がまるで悪夢のように忘れられないスエだったが、柔らかな手を握っているとまるで「運命が与えてくれた救済」のように思えて、いつも家にひとりきりの生活に「孫」だなんて想像すらできなかったが、こうして彼女の保護者になることを決意する。

能力テストのために読んでやった絵本やカード遊びがまるで「おばあちゃんと一緒に遊んだ思い出」みたいになってたのかな。涙
マヒルもここで一緒に引き取ったんだろうか。

てか思い出の章レイがシャリシャリさん凍らせてあげたのってもしかしてこの年のことだったの?
「病院」って言うからレイが医学実習生とかそういう立場で避難所の子どもたちを見てたのかと思ったんやが、よくよく考えたら災変は2035年には終息してるし実はレイもこうやって避難してた人たちの中のひとりで、するとおばあちゃんと家族ぐるみでお付き合い始まる前にふたりは一度会っていた、ってことなのかも知れん。

彼女の記憶は不安定な電気信号のように時に断続的で、時に鮮明で、時に曖昧で、もちろん生命形態が安定していくにつれ物忘れの回数も減ってくるのだがどうしても不安だったスエは、心臓の分野においてもっとも権威ある人物であり信頼できる友人でもある「ファン」にエネルギー波動検査を依頼、結果ピーク値が以前の半分以下であることを不思議に思い「災変にひとりで遭遇してる間に一体何が起こったのか」考えあぐねるのだけど、尋ねてみても特に苦痛や悲しみの表情を浮かべるでもない彼女の様子に「この子にとって忘れることは悪いことばかりではない」と思わずにはいられないのだった。

エーテルコアの散逸

ちょっと気になったんだけど、星の来処セイヤは災変が始まったばかりの頃に彼女を発見し恐らく救出には成功してるんだよな?
そして2048年現在彼女の記憶の片隅には「赤錆色の雨が降る中誰かの放った光が巨大なワンダラーから自分を守ってくれた」記憶が薄ぼんやりと残ってる。

一方でスエと過ごした研究センターでの記憶の一切が残ってないってことは、どうやら行方不明中彼女はもう一度命を落とし、再び蘇生した直後月影ハンターに出会っているのだと思われる。

聖書の話ばかりで申し訳ないんやが、「12」が神聖数字とされる一方で13番目の使徒ユダ、キリストの磔刑13日、「13」は神の完全な取り決めを表わす12の調和を乱す不吉な数字であり、ヨハネの黙示録においては「サタン」を象徴するものがことごとく13と結び付けられていたりするのですよね。

彼女の13回目の死または蘇生が「エーテルコアの散逸」そのものなのかも知れないし、あるいはもっと別の何か「不吉なもの」を示唆しているのかも知れない、なんて個人的には思っちゃったな。

ちなみに「散逸」ってのも、うーんなんかニュアンス的には「砕けて一部体外に出ちゃった」というより心臓にそのままあるのだけど力だけが弱まってしまった、みたいなことなのだろうと感じましたねぇ。

本編6章セイヤは「7号禁猟区で回収したコアの改造された赤い磁線の源がなんなのか知ってるか?」って聞いてきたけど「何を使って改造されたか」とは言ってなかったし、もしかしたら「エーテルコアの一部はすでに暗点の手中にある」わけじゃなく、5章で言ってた「暗点に身を寄せたらしい失踪した研究員」がこうした研究資料のようなものを持ち去って再現したってことなのかも知れない…?

てか、わたしが知りたいのは「ロールバック任務」ですよ。結局なんなんですかこれは。
指間の流星「フィロス星を救うには今の時点からじゃ間に合わない」って言って旅立ってるんでフィロスを救うための任務なんだってことだけは分かるんやが、いよいよ「彼女に代わる無限星核エネルギー」を探しに来たわけではなさそうだし、ついでにセイヤは主人公のことも救いたいはずだし、もしかしたらこうやって人にエーテルコアが見付かる前の時代で彼女を発見しておきたかったのかも知れないけどじゃあもう手遅れだし、でも災変が終息した2035年1月1日にキノアは「ロールバック任務がいよいよ始まったような気持ち」になってたし、まだ手遅れではないんだよな?

話変わるけど今日セイヤのSNS投稿にコメントしたらキノアからリプがついてめっちゃ嬉しいw
ダイレクトメッセージは送れないのか。マヒル兄とはできていたのだからキノアともさせておくれよ。セイヤには内緒にするからさ(殴

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