恋と深空のんびり考察プレイ録

恋と深空のんびり考察プレイ録 - 空に堕ちる

恋と深空を宗教思想史オタクがのんびり考察しています。

ネタバレを多分に含むうえ、新しく開放されたストを読むたびに考えが変わるため我ながらお門違いなこともたくさん綴ってあるのですが、プレイ記録も兼ねているため敢えてそういうものも全て残したまま書き進めております(土下座

7部1章 異常事態

外伝が実装されるたびに本気で悩むのは、いつもひとつのタイトルにつきひとつの感想を綴っている記事をどうカテゴリ分けすべきかという点だよね(どうでもいい

前回『明日の序章』のときはどうしてたんだっけと見返して来てみたら、頭の数話だけをメインストに、間の各ルートは外伝に、そしてラスト数話はセイヤ外伝の記事にまとめてねじ込むという謎振り分けで投稿していたみたいです。もはや自分で見返すのにも不便を感じるくらい分かりにくいんだけど致し方なく今回も同じスタイルで行こうかと思います←

生きている磁場

前章ラストは表面的には日常を取り戻したかのように思われた街で消えたばかりの異常磁場が「さらに深く隠れた裂け目の中で狂ったように膨れ上がっている」などと語られ深空男子たちもそれぞれがそれぞれの視点でその加速する磁場異常を感じ取っているような雰囲気で終わっていましたな。

そして今章その磁場異常は約2ヶ月ほどの間にほぼ排除されるもどういうわけか地球の反対側から極地、天行市、消失、そして臨空市と3日で世界を一周する「まるで生きているような磁場」だけが手に追えず対処のしようがないものと。分析隊がここ最近のトンネル内部の各種データの変動頻度を統計した結果、どうもその磁場は単に生物のように物凄い速度で逃げているわけではなく「深空トンネル内部に顕現した混乱が地球との接続点だけを次々変更している」ような状態であるらしい。

呼応しているトンネル内部の3つの数値「負のエネルギー値」「熱放射」「偏光角」は、それぞれ「時空そのもの」「内部のエネルギー状態」「こちら側との接続点」と読めるよね。実際「正負のエネルギーはどちらも時空の歪みを引き起こす」ものとゼルが解説しているし、ミナミは「偏光角」が変化することでN109区の「磁場バリア」が弱まるものと補足していたりする。平たく言えばこれまで深空トンネルを挟んで両側にあった「こちら側」と「あちら側」の境界が「極端な混乱状態」により安定しなくなっている、だから深空信号よりもさらに謎めいた外界からの情報を受信したり異常磁場が生きているように見えたりと異常現象が起こってる、つまりこれまで各所で描かれてきた別世界・フィロス・魂の記憶・過去世のようなものを全部ひとつの物理現象として扱える入口がいよいよ本編地球に開かれ始めているということ(震

トンネル内部での異常対応は遠空艦隊が担うため、ハンター協会が2ヶ月行ってきた「地上での対症療法」は一時保留、ここで明確に「深空側での原因究明」へとフェーズが移ることになるのだが、なるほど今回そうして艦隊が原因そのものへ介入することになるから同じ原因で「磁場バリア」が弱まるN109区編とは外伝としてルートが分かれているわけか。

思えばシンの方も前章かなり不穏だったよね。激しい異常な波動によって「右目」が骨をも蝕むようように痛むだなんて言ってたが。シンはその現象の「源」の干渉にはこの羸弱な地球は堪え得ないかも知れないと思案していたように思うけど、するとN109区の「磁場バリア」って今はシンが地球の防壁として利用している、あるいは安定化させているようなニュアンスだったりするのかな?

上層の組織

ここで彼女にこっそり接触してくる謎の女性は恐らく世界の深層『閑かなる夜の果て』でちらり匂わせのあった「謎の出資者一族」という初期ガイア内部に「ブラックボックス」を設置していた権力、そしてEVERをここまで巨大化させた権力、さらに近年EonCoreテクノロジーのコアエネルギー研究を支援している権力と複数組織をまたいでそれぞれに関与できる同じ権力圏の監督者ネットワークの存在をかなり強く匂わせていると感じる。

女性は「より高い権限で」直接彼女の任務チャンネルにアクセスすることができ、協会の上層部はそれを「知っているかもしれませんし知らないかもしれません」なんて言うけども、つまりは「協会上層部のさらに上位に位置する人物」というより「協会の指揮系統とは別に協会のシステムへアクセスする権限を持っている人物」ということだよね。仮にその同じ権力が初期ガイア、EVER、EonCore、そして今回ハンター協会にまで分散して存在しているのであれば、一見競合しているように見えるそれら全ての組織は実は彼らから見ればどれも始めから同じ目的のために利用している別部門に過ぎないのかも知れない?

今から述べるのは捉えようによっては現在界隈がもっとも敏感になっている作品の運営方針や周辺事情にやんわりと触れてしまうような内容になるのかも知れませんが、改めてわたしは作品外での騒動についてはこのブログでは扱わないものと決めていて、あくまで作品そのものやストーリーについての感想や見解を記録することが目的であること、ユーザーコミュニティ間での対立や抗議運動など特定の事柄や判断について否定や肯定をする意図がないことを予めご理解いただけますと幸いです。

さらにこれは「聖書」を内側から学んだことのある方にしかピンとこないような話でもあるため説明が本当に難しいのだけど、前提として恋と深空のカレと彼女の物語は「聖書の世界を成立させるための役割」をそれぞれ「対立軸」で担っているような構図になっているとわたしには見えていて、まずは信仰の核心である「福音」におけるキリストとアダムの役割はそれぞれレイとマヒルの物語に振り分けられていると思ってる。

神でありながら人間の有限性へ降りてくるイエス・キリストは世界の秩序そのものであり裁きを下すものたる「神性」と世界の罪を引き受けて十字架と死を背負う「人性」の両方を兼ねた「位格的結合(ハイポスタティック・ユニオン)」でなければならないのだが、レイの物語では「神性」をレイが「人性」を彼女が担うのが本来で、ところがレイは神性を捨てて彼女のために人間の物語を生きる道を選択するという、まさにキリストの「受肉」を体現したかのような役どころであると感じてる。

対するマヒルは二体の戦闘人形として彼女と文明の創世と維持を担う始まりの人類アダムとイブのようでもあり、本来「楽園」で「空の鳥や海の魚を愛によって支配するもの」であったはずのアダムがその楽園を守り抜こうとすればするほどいつの間にか罪にいちばん近い場所で罪ある世界を維持する「罪人」になっているという創世記がそのままマヒルの自己犠牲に、さらに「ひとり(アダム)の罪によってもたらされた死がひとり(キリスト)の贖いによって赦される」という「最初のアダムと最後のアダム」の代表原理に当てはめるならそれぞれが「新生」と「破壊」の役割に象徴されているとも読める。

あるいは聖書の「救済史」におけるミカエルとサタンはもっと分かりやすくそれぞれセイヤとシンの物語で描かれているのではないかと思ってて、ロールバック隊を率いて滅びの構造そのものを変えようとするセイヤは聖戦を率いて偽りの世界帝国を焼き払う黙示録的なミカエル像そのものだと感じるし、一方でシンは竜や悪魔として討たれる側に置かれてはいるけど彼が破壊するのは真理ではなく聖なるものとして制度化された虚構になっている。聖書では敵対者であってもこの作品では同じ黙示録を真逆の方向から遂行するふたりになっているのよね。そしてセイヤの女王でありシンの運命の宿敵でもある彼女はやはりそれぞれでキリスト的な役割も担ってる。

レイの「イバラ」やマヒルの「リンゴ」、そしてセイヤとシンの周りになぜかよく舞っているハトとカラスの対照的な「白と黒の羽毛」もそれぞれの背景にある物語そのものを暗示する聖書的モチーフなのではないかな。もちろん有識者様方に言わせればもっと複雑にいろんな神話の神の要素が盛り込まれているのだと思うけど、知識力や分析力の及ばないわたしにはかなり単純化されそのように見えているw

だいぶと前置きが長くなってしまったが、これだけ綺麗に揃っているならホムラの物語も聖書の世界で「二柱ある役割の一方」を担っているのではないかと思ってな。仮に同じ黙示録でいう「海の獣」つまり「異教の神々」として終末へ追いやられ悪獣と呼ばれた概念が本作では「偽りの信仰の被害者」もしくは「奪われた美しい真実の信仰」の側で捉え直され真新しく描かれているそれがリモリアの物語なのだとすれば、悪の二獣として並び立つ「地の獣」つまり「地上の権力」として世界の外へ追いやられ悪獣と呼ばれた概念が本作では「地球で何らかの王権を媒介する者」あるいは「偽りの救世主像を担わされる者」として描かれる可能性が高いのではなかろうかと。

つまり上層の組織とは「政治・企業・技術を横断しながらある支配秩序を社会へ実装するネットワーク」もしくは「研究機関・企業・軍事組織・公的機関に権威を与えそれらを通じて世界を方向づけるメタ権力」のようなもので、その権力を媒介にする真の主体がもたらしているものは実は「コアテクノロジー」でさえ本来は本物の救済、ところが人間はそれを「誰を救うか」「誰を材料にしてよいか」「誰に選択権があるか」という「権力の独占」に変えてしまうため、表向きには「小羊(キリスト)のような角を持ちながら龍(サタン)のように語る」というまさに「地の獣」そのもののような立ち位置になっていたりするんじゃないかなって。謎の女性のセリフでもっとも特徴的だと感じた「あなたに選択の余地はあります」「あなたがすべき最初の選択は私を信じるかどうかです」なんて言葉は正直めちゃくちゃその意図なんじゃないかと個人的には読めてしまったが、もちろん全部妄想でございます(殴

環玉区浜通り100号

そうして謎の女性が霊空行動部の誰にもOTTOにさえ目撃されない何らかの手段で彼女のオフィスのデスクに残していたらしい「かなり古めかしい書留郵便」には、空っぽの封筒の内側にただ一行「環玉区浜通り100号」と住所が印字されているだけ。

警戒しつつも足を運んでみるとそこは児童を対象とした救助と支援活動を行う慈善団体によって設立された開業時期不明の「避難所」で、もちろん災変時の避難所とは違ってもっと生活援助を目的としたどちらかと言えば児童養護施設のような場所に近いものと見えるけど、なんと本編4部2章「散血症性ショックにより息を引き取った」と思われていたミズエちゃんは秘密裏にこの避難所に保護されて暮らしていたようである。これ当時救急記録を確認したレイが「艦隊の公開したその通りの情報があまりに何もかも記録され過ぎている」点に違和感を覚えてたと思うんで恐らくはマヒルがどこかで手を回して「ルイの目に留まらないよう」死を偽装していたか、ワンチャンこの上層組織がそれをしていたかって話よね? なんにせよ先ずは生きててくれてよかった。涙

しかし協会の秘密周波数帯を使って「あなたと密接に関係している」何かを信じて受け取るか否か選択の余地を与え「古めかしい書留郵便」を使って彼女自身に調べさせわざわざここまで足を運ばせて開示した情報が「避難所にかくまわれていた妹」だとは、まるで「深空トンネルの異常」という巨大な宇宙規模の謎と「彼女が幼少期に避難所で体験した何か」が無関係ではないとでも言いたげな導入だな(怪

個人的には今回「マヒルが彼女とガイア研究センターにいた頃」の話が僅かばかりでも具体的に彼の口から語られるもしくは回想で描かれるなどあれば次回本編登場時にはいよいよ彼にも「時を閉ざす鍵」が実装されるのではと密かに期待しているよ。

これ改めて本編カレの人生に起こった出来事を始めから順番に整理するのに何気にとても参考になったよねw

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